日本橋七福神巡り|人気の御朱印や宝船を集めを
日本橋七福神巡りは東京の七福神巡りの中でも人気で、毎年多くの人で賑わいます。
日本橋、人形町の中にある神社をめぐる日本橋七福神巡りは他の七福神巡りと比べても短い距離ですので、初詣の寒い季節でも楽しみながらできるコースです。
今回は日本橋七福神巡りについての基本的な情報や、それぞれの神社にまつわるご由緒などをご紹介いたします。
東京屈指のパワースポットとも言われる人気の神社もありますので、ぜひ来年の初詣に日本橋七福神巡りも考えてみてください。
2019年日本橋七福神巡りの時期・所要時間等概要
日本橋七福神巡りの概要は以下のようになっています。
日本橋七福神巡り期間 | 1/1~1/7 |
時間帯 | 9:00-17:00 |
日本橋七福神巡りの所要時間 | 2時間半~ |
最寄り(スタート)駅 ※あくまで一例です |
|
この期間、御朱印をいただける時間にご参拝して、七福神さんをお参りしてその証となる御朱印はお家に福をもたらす縁起物として飾ります。
日本橋七福神巡りは混雑するので時間は余裕を
日本橋七福神巡りは距離が短いので、2時間ほどで回れるとされますが、正月三が日や土日が重なると、毎年かなりの混雑が起きています。
日本橋の七福神巡りをする際は、時間に余裕を持って行うのがいいでしょう。
日本橋七福神巡りの御朱印や宝船等の授与品
日本橋七福神巡りでは、一般的な七福神の御朱印集めの色紙以外に、宝船を授与していただいて、七福神の御神像を集めるというものもあります。
日本橋七福神御朱印色紙
日本橋七福神巡りでは、御朱印色紙は2種類あります。
- 普通の御朱印色紙
- 揃い色紙
この二つがあります。(いずれも御朱印色紙も2000円)
揃い色紙とは、すでに御朱印が押してあるものです。
普通の御朱印は各200円ずつです。
日本橋七福神巡りは毎年御朱印の授与のために混雑してしまい、七福神巡りの時間が長くなってしまいます。
七福神巡りの目的を御朱印集めではなく、七福神さんへの初詣だと割り切っている人であれば、揃い色紙を授与していただいてご参拝をしてもいいですね。
日本橋七福神巡りでは茶ノ木神社以外の神社で色紙は授与していただけます。
揃い色紙は一部の神社の取り扱いだそうですが、水天宮にはあるようです。
日本橋七福神の宝船
日本橋七福神巡りの御朱印色紙ともう一つ人気の授与品が宝船です。
こちらは御朱印と同じ要領で、宝船を授与していただいて、その宝船に七福神の御神像を集めて完成させるというものです。
日本橋七福神巡りの宝船も、御朱印色紙と同様、
- 御神像のない宝船
- 揃い宝船
の二つがあります。
宝船は普通の巡拝用宝船が2000円、揃い宝船が5000円です。
七福神御神像は各500円ずつです。
宝船は数に限りがあるようですので、授与していただきたい場合は早めにご参拝しましょう。
日本橋七福神巡り色紙以外に御朱印帳も可
日本橋七福神巡り用の御朱印色紙じゃなく、持参した御朱印帳に日本橋七福神巡りの御朱印をいただくこともできます。
その場合は別途500円がかかりますが、それらの御朱印は通年頂けます。
日本橋七福神で有名なお守り
日本橋七福神にまつわるお守りが出ているというのはありませんが、日本橋七福神巡りの中で巡る神社では以下のお守りやおみくじが有名ですので、興味がある方はぜひしてみてはいかがでしょうか。
- 小網神社
まゆたまおみくじ:初穂料300円
弁財天のお守り - 松島神社
良夢札(枕の下に入れると良い夢が見れるという)
日本橋七福神巡りの地図やモデルコース
日本橋七福神巡りに限らず、七福神巡りは特に神様の順番や神社・寺院の順番というものが定められていません。
そのため、好きなところや交通の便が良いところから始めて大丈夫です。
一点日本橋七福神巡りで注意点は、茶ノ木神社では色紙の授与がされていないので、他の神社から始めるのがよいでしょう。
※2019年から変わる可能性もあります。
日本橋七福神巡りの一般的なコース
日本橋七福神巡りでは、以下の8つの神社をめぐるのが一般的です。
七福神巡りなのに8つあるのは、2社にて恵比寿様をお参りするからです。
寺社 | 祀る七福神 | 住所 |
小網神社 | 福禄寿・弁財天 | 東京都中央区日本橋小網町16-23 |
茶の木神社 | 布袋尊 | 東京都中央区日本橋人形町1-12-10 |
水天宮 | 弁財天 | 東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1 |
松島神社(大鳥神社) | 大黒様(大国主命) | 東京都中央区日本橋人形町2-15-2 |
末広神社 | 毘沙門天 | 東京都中央区日本橋人形町2-25-20 |
笠間稲荷神社 | 寿老人 | 東京都中央区日本橋浜町2-11-6 |
椙森神社 | 恵比寿神 | 東京都中央区日本橋堀留町1-10-2 |
寶田恵比寿神社 | 恵比寿神 | 東京都中央区日本橋本町3-10 |
日本橋七福神巡りは珍しく、すべての七福神が神社に祀られています。
どの神社から始めても良いですが、有名なのは以下の2ルートのようです。
小綱神社から日本橋七福神巡りスタート
都営浅草線・東京メトロ日比谷線「人形町」からスタート
小綱神社→茶ノ木神社→水天宮→松島神社→末廣神社→笠間稲荷神社→椙森神社→寶田恵比寿神社
水天宮から日本橋七福神巡りスタート
東京メトロ半蔵門線「水天宮駅」からスタート
もしくは、都営浅草線・東京メトロ日比谷線「人形町」からスタート
水天宮→松島神社→末廣神社→笠間稲荷神社→椙森神社→寶田恵比寿神社→小綱神社→茶ノ木神社
日本橋七福神巡りの地図
日本橋七福神巡りの地図は、主催している日本橋七福会のサイトにまとまったものがありますので、そちらを印刷していただくか、
以下でGoogleマップでまとめたので、アプリを持っていたらそちらからすぐにルートが確認できます。
日本橋七福神巡りGoogleマップ
以下のリンクをクリックするとGoogleマップのアプリ画面に飛ぶかどうかの確認が出ます。
飛んでいただければ日本橋七福神巡りのルート(デフォルトは小網神社スタート)を確認していただけます。
順番はご自身で交換できます。
ここからは、日本橋七福神巡りの各神社のご由緒や、お祀りする七福神のご利益等について簡単にご紹介いたします。
※七福神のご利益等は記事の最後の部分でご紹介いたします。
小綱神社|七福神は福禄寿(弁財天も)
小網神社の読み方は「こあみじんじゃ」です。
お稲荷様、イチキシマヒメを祀る小網神社では七福神の福禄寿をお祀りしています。
日本橋七福神巡りでは福禄寿の御朱印をいただきますが、どちらかというと小網神社は都内の銭洗い弁財天として有名です。
福禄寿の「招福(特に子宝)、人望・出世、長寿」というご利益や、弁財天の金運財運工場、商売繫盛、学業成就というご利益も有名ですが、小網神社はそれよりも強運厄除けのご利益があるとして、必勝祈願なども行われます。
その理由は、第二次世界大戦時、小網神社の氏子さんでお守りを持って出征した方はみな無事に帰ってきたという逸話や、
東京大空襲で焼け野原となった人形町界隈で奇跡的に社殿や他の建物も戦火を免れたという逸話が残っています。
私が何の日でもない平日に参拝した時も、東京の銭洗い弁財天として多くの人が金運財運向上を願う方が多く見られました。
茶ノ木神社|七福神は布袋尊
茶ノ木神社の読み方は「ちゃのきじんじゃ」です。
日本橋七福神巡りでは、布袋尊の御朱印をいただきます。
度量を意味する七福神の布袋尊ですが、茶ノ木神社ではそのご由緒から防災の神、火伏せの神としても信仰されています。
水天宮|七福神は弁財天
東京では安産・子宝のご利益で有名な水天宮です。
日本橋七福神巡りでは弁財天の御朱印をいただきます。
ご祭神はアメノミナカヌシ(天御中主)や、平家の安徳天皇・建礼門院・二位の尼という4柱の神様をお祀りしています。
水天宮の弁財天像は妙音弁財天という良く知られる琵琶を持った手弱女の姿ではなく、その前の作に多い寶生辯財天という剣などを持った勇ましい弁財天像です。
日本橋七福神巡りでは、小網神社に次いで混雑が予想される神社です。
水天宮と言えば安産祈願の戌の日のご祈祷も有名ですね。
松島神社|七福神は大黒様(大国神)
松島神社は日本橋七福神巡りで大黒様の御朱印をいただきます。
松島神社のご祭神はイザナギノミコト(伊邪那岐命)他13柱の神様を祀っています。
古くからこのあたりの承認や芸能関係の人の信仰が篤く、松島神社では酉の市も行っています。
末広神社|七福神は毘沙門天
末廣神社では毘沙門天の御朱印をいただきます。
勝負の神様としても知られる毘沙門天ですが、商売繁盛の神様としても有名です。
同じ、正月の時期では、初寅という年始初の寅の日に毘沙門天を祀る寺社では毘沙門天様のお祀りを行います。
笠間稲荷神社|七福神は寿老人
茨城県の日本三大稲荷社の笠間稲荷神社から分霊し祀ったことが由来となる人形町の笠間稲荷神社です。
笠間稲荷神社では七福神の寿老人を祀ります。
椙森神社|七福神は恵比寿
椙森神社の読み方は「すぎもりじんじゃ」です。
椙森神社では七福神の恵比寿様をお祀りしています。
江戸三森と呼ばれ、神田の柳森神社、新橋の烏森神社と共に江戸時代から信仰される神社です。
寶田恵比寿神社|七福神は恵比寿
寶田恵比寿神社は「たからだえびすじんじゃ」と読みます
寶田恵比寿神社は椙森神社と同様、日本橋七福神巡りでは恵比寿様を祀ります。
椙森神社と寶田恵比寿神社では毎年十月のえびす講にて、べったら市という大きな縁日のお祭りが行われています。
500件もの露店が並び、下町情緒あふれる楽しい空間です。
日本橋七福神巡りのおすすめ・注意ポイント
日本橋七福神巡りにまつわる様々な情報をご紹介します。
三越が日本橋七福神巡りのイベントを
人形町からほど近い、東京メトロ銀座線「三越前」にある三越では、毎年日本橋七福神巡りのイベントを行っています。
例年、日本橋七福神巡りを完了すると、特別な商品をもらえるようですよ。
2019年日本橋七福神巡り×三越イベントの詳細
日時 | 1/4(木) 10:30-14:00 |
受付 | 日本橋三越本店 本館1階室町口 |
参加費 | 無料 |
ゴール | 本館1階 中央ホール |
公式サイト | 日本橋三越本店年末年始イベント情報 |
はとバスで日本橋七福神巡りが可能
また、はとバスで日本橋七福神巡りもしています。
1/2~1/6の間毎日、大人一人6900円です。
あまり距離はないとはいえ、寒い中歩いて回るのは大変ですし、はとバスの日本橋七福神巡りでは昼食もついている様です。
詳しくははとバスの公式サイトをご覧ください。
お店はお正月休みのところも
日本橋七福神巡りの注意点は、人形町には複数ある飲食店などのお店が正月休みで閉まっている可能性があるということです。
三が日はほとんどしまっているようで、そのあたりは注意が必要です。
七福神巡りとは
そもそも七福神巡りとはどんな意味や歴史があるのかご紹介します。
七福神めぐりは、室町時代に始まったとされ、「仁王般若経(にんのうはんにゃきょう)」というお経にある
七難即滅、七福即生
→火難や水難、盗難などの難を消滅させ、七福を生じる
という一句から、七福をそれぞれに担当する神様を祀り信仰するようになったのが始まりと言われます。
七福神巡りは江戸時代に徳川家康も助言をよく聞いた天台宗の天海大僧正によって大きく広まり特に東京では色んな所で七福神巡りが行われています。
東京七福神めぐり|おすすめコースや一か所で巡る人気の寺院をご紹介
七福神それぞれの福やご利益
日本橋七福神巡りでお参りしていた七福神ですが、そもそもどんな神様なのかということをご紹介いたします。
大黒様(だいこくさま)
大黒様は「財富」を表す七福神です。
仏教の天部という神様の大黒天・神道の神様の大国主命(オオクニヌシノミコト)が習合した神様で、子とされる恵比寿様とセットで祀られることが多いですね。
大黒様のご利益や由来について詳しく知り方はこちらをご覧ください。
大黒様とは|ご利益や由来は何の神様か解説。祀り方や神社もご紹介
恵比寿様(えびすさま)
恵比寿様は「正直・清廉な心」を表す七福神です。
七福神では唯一日本由来の神様として知られ、その由来となる神様には事代主神(コトシロヌシ)と蛭子神(ヒルコ)、少彦名命(スクナヒコナノミコト)の説があります。
商売繁盛の神として知られますが、恵比寿様という神様についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
恵比寿様とは|大黒様と祀る意味や由来・何の神様かご利益,神社等紹介
弁財天・弁才天(べんざいてん)
弁財天は「愛敬」を表す七福神です。
インドの神様が由来で、仏教の天部という神様に取り入れられて、日本では宗像三女神のイチキシマヒメや瀬織津姫と習合しています。
財運・金運、芸事の神様として有名です。
弁財天と言う神様について、様々な説などこちらで詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
弁財天(弁才天)とは|弁天様のご利益や信仰の歴史、祀られる神社をご紹介
毘沙門天(びしゃもんてん)
毘沙門天は「威光」を表す七福神です。
インドの神様が由来で、仏教の天部という神に取り入れられます。
仏教では四天王の多聞天という別称もあり、武を司る戦闘の神という面と、本来のインドの神様の持っていた財宝の神という両面を持つとされます。
毘沙門天とは|ご利益・ご真言・七福神としての意味や信仰の歴史を解説
布袋尊(ほていそん)
布袋尊は「大量・度量の広さ」を表す七福神です。
唯一実在した人物が由来となる神様で、中国の僧がモデルとなっています。
本土中国でも信仰を集める布袋尊のご利益等についてさらに詳しくはこちらで解説しています。
布袋尊(七福神)とは何の神様か|ご利益・ご真言やモデルとなった僧を解説
福禄寿(ふくろくじゅ)
福禄寿は「人望」を表す七福神です。
中国由来の神様で、福(幸福-特に子宝)・禄(財)・寿(長寿)を意味する名前を持つ神様です。
その他のご利益や福禄寿の由来等についてはこちらで詳しく解説しています。
福禄寿(七福神)とは|ご利益・意味や七福神の寿老人との違いを解説
寿老人(じゅろうじん)
寿老人は「長寿」を表す七福神です。
中国由来の神様で、名前の通り長寿のご利益があるとされる神様です。
寿老人は福禄寿と同一視される神様ですが、それらの説など寿老人についてはこちらで詳しく解説しています。
寿老人とは七福神の長寿を意味する神様。他のご利益/福禄寿との違いも解説
実は上記の七福神以外にも、弁財天の代わりに吉祥天という神様が七福神に所属していたこともあります。
吉祥天についてはこちらで詳しく解説しています。
吉祥天のご利益/ご真言や祀られる神社/寺を紹介|有名な吉祥天女像も解説
七福神についての歴史などはこちらでさらに詳しく解説しています。
七福神とは|ご利益,名前の意味等解説 布袋/恵比寿/大黒天/毘沙門天/弁財天/福禄寿/寿老人