稲荷神社・お稲荷様(稲荷神)を解説|ご利益・狐の祟り等怖い話の由来とは

稲荷神社-お稲荷様-稲荷神

稲荷神社とお稲荷様(稲荷神)の話|ご利益や祟りの話など

稲荷神社は全国で最も多い神社で、ご祭神のお稲荷様(稲荷神)は古くから朝廷から民衆まで幅広い人に慕われた神様です。

お稲荷様(稲荷神)のご利益は後述しますが、ご利益にあずかるためにとても多くの人がお稲荷様(稲荷神)を信仰しています。

しかし、巷では

  • お稲荷様(稲荷神)は怖い神様だ
  • 稲荷神社は一度拝んだら一生拝まないといけない
  • お稲荷様の信仰を止めると祟りが…
  • お稲荷様の狐の霊の祟りが

と言われたりします。

今回は、それらの噂について、その出どころと考えられるお稲荷様(稲荷神)という神様や、狐の信仰の歴史などを客観的にご紹介していきます。

まず、先に結論から言うと、

お稲荷様(稲荷神)や稲荷神社に限らず、神様をないがしろにすることで罰が当たるということはあると考えています。

しかし、これは神力や霊的なによるものではなく、ほとんどがその人達の素行・考え方が原因のものでしょう。
※中には、科学的・統計学的に説明しづらい事象があるのも事実ですので、すべてが神様の祟りではないと断じることは難しいとも考えています。

あくまで、客観的な事象に基づき、一般的に知られるお稲荷様(稲荷神)という神様、稲荷神社とはどんな神社なのか。

また稲荷神社に限らず、神様へ不義理や不敬のない参拝の方法もご紹介します。

稲荷神社の数は神社の中で全国一位

まず、そういった話をする前に、稲荷神社とはどんな神社かを簡単にご紹介します。

まず、稲荷神社は全国に3万社(伏見稲荷大社の見解)、ないしは4万社あると言われています。

これは日本では断トツにトップの神社数で、次に続く八幡神社1~2万社からかなり離れています。
※神社の数はかなりあいまいで全国の祠などを入れるとさらにあるとも言われています。

江戸時代には、とても数が多く、色んなところにあることを「伊勢屋、稲荷に、犬の糞」と言われるようになるなど、江戸の町や地方都市、あらゆるところに稲荷神社が勧請されました。

それほど、多くの人からご利益のあずかれると人気の神様だったのです。

お稲荷様(稲荷様)は一柱の神様を指す言葉ではない

お稲荷様(稲荷神)と言いますが、この言葉は一柱を指すのではなく、複数の神様を指す言葉です。
※「柱」は神様の数えるときに使う言葉です。

お稲荷様(稲荷神)は、元々は神道でも仏教でもない秦氏という渡来系の先進技術を日本にもたらした部族の氏神様でした。

お稲荷様(稲荷神)と呼ばれるようになるころには、神道の神様と同一視されるようになり、さらに仏教の神様もお稲荷様(稲荷神)に含まれるようになりました。

このことについては後程詳しく解説します。

お稲荷様(稲荷神)は狐の姿ではない

お稲荷様(稲荷神)と言うと、狐を思い浮かべる方が多いと思いますが、狐の神様ではありません。

お稲荷様(稲荷神)の姿は、好々爺(優しそうな年を取った神様のイメージ)や美しい女性神で描かれることがあります。

稲荷神社=狐のイメージの出どころは後程詳しく解説しますが、稲荷神社にたくさんある狐(狛狐と言う)は次のような立ち位置です。

狐はお稲荷様(稲荷神)の眷属

お稲荷様(稲荷神)を祀る稲荷神社でよく見る狐は、お稲荷様(稲荷神)の御遣いの動物です。

この神様の御遣いをする動物を「眷属(けんぞく)」と言います。

神様の御遣い、眷属には他にも次のようなものがあります。

眷属の動物には複数の説がありますが、このように神様では御遣いの動物が違っているのです。

稲荷神社の狐は同じように、お稲荷様(稲荷神)の御遣いという立場ですが、命婦神(みょうぶしん)と呼び狐自体も神様として崇められてもいます。

稲荷神社と稲荷寺院の存在

「お稲荷様にお参りに行く」と言うのと、

「稲荷神社へお参りに行く」と言うのとでは、実は厳密には意味が違います。

お稲荷様(稲荷神)という神様は先ほどご紹介した通り、神道の神と仏教の神でそれぞれお稲荷様(稲荷神)と呼ばれる神がいます。

そのため、お稲荷様へお参りにと言うと、「稲荷神社・稲荷寺院」どちらかを指していることになります。

神社と寺院の違いがあってもどちらも狐を眷属として、境内には狛狐が居られます。
そのため意識をしていなければ気づかないかもしれません。

廃仏毀釈が行われた明治時代より前の、神仏習合の時代はあまり関係ありませんでしたが、今は神社とお寺が一緒であるところはほとんどありません。

ですが現在は区別されていますので、お稲荷様(稲荷神)とはどんな神様かをご理解していただくためにも、お稲荷様には、稲荷神社と稲荷寺院があることを覚えていただきたいです。

お稲荷様(稲荷神)とは

お稲荷様(稲荷神)と呼ばれる神様が複数の神様を指している、この歴史について解説いたします。

そもそもお稲荷様(稲荷神)は神道でも仏教でもどちらでもない神様として祀られたのが始まりです。

お稲荷様(稲荷神)の起源|渡来人の秦氏の氏神

お稲荷様(稲荷神)の起源は、伏見稲荷大社です。

伏見稲荷大社は711年に創建されました。
伏見稲荷大社を創建したのは、大陸の優れた文化を日本にもたらした渡来系一族の秦氏です。

伏見稲荷大社の創建の歴史は後程詳しく解説しますが、この創建当時は、秦氏の氏神(一族の守護神)として伏見稲荷大社が創建されます。

神道におけるお稲荷様(稲荷神)の名前

日本土着ではない秦氏の氏神が祀られた神社ではありましたが、後に日本固有の宗教である神道の神様と同一視されるようになります。

その神様はウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)と呼ばれ、神道では五穀豊穣の神様とされています。

秦氏はその名前の由来となる機織りの技術や土木技術、灌漑/田畑の開発の技術など、優れた技術を日本にもたらし、農業生産能力を高めたとされていて、秦氏の氏神は「五穀豊穣の神様」と知られるようになっていました。

これが、同じ五穀豊穣の神様であるウカノミタマノカミが同一視されるようになり、現在伏見稲荷大社のご祭神にウカノミタマノカミの名前がある由縁とされています。

ちなみに神道の神様として、お稲荷様(稲荷神)と呼ばれる神様は複数います。
どの神様も、日本神話や信仰の上で五穀豊穣・田の神様と言われる神様です。

  • 豊受大神(トヨウケオオカミ)
  • 保食神(ウケモチノカミ)
  • 大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)
  • 宇賀神(ウガノカミ)
  • 御饌津髪/三狐神(ミケツノカミ)
  • その他(猿田彦命等々)

稲荷神社の中には上記の神様をご祭神とする神社もあります。

神道のお稲荷様(稲荷神)について詳しくはこちらで解説しています。

ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)|お稲荷様/豊穣の神のご利益や神社

仏教におけるお稲荷様(稲荷神)の名前

空海が日本にもたらした密教(仏教の一派)の中で登場する仏教の神様のダキニ天(荼枳尼天)は仏教におけるお稲荷様(稲荷神)です。

ダキニ天(荼枳尼天)は仏教の世界では天部と呼ばれ、仏法の守護神として描かれるのですが、日本に輸入されてから お稲荷様(稲荷神)と同一視されるようになります。

日本の寺院でお稲荷様(稲荷神)を祀るところはダキニ天(荼枳尼天)を祀っています。

実は、「お稲荷様(稲荷神)が怖い神様」「稲荷神社は一度参ると一生参らないと祟りが起きる」と言われる一因はこのダキニ天(荼枳尼天)という仏教のお稲荷様(稲荷神)の起源にあります。

後程解説いたします。

お稲荷様(稲荷神)のご利益

お稲荷様(稲荷神)は複数の神様を指していると言いました。
しかし、神道・仏教いずれの神様もご利益はおおむね同じと考えられています。

お稲荷様(稲荷神)のご利益は、

  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 「衣食住に関わるあらゆること」
  • 諸願成就
  • 産業興隆

などなど、あらゆることに対してご利益があるとされます。

特に、商売繁盛の神様としてご利益にあずかれると考える事業家の方は多く、伏見稲荷大社の鳥居の多くはあらゆる産業の会社が名を連ねています。

また、芸事にご利益があるとして有名な東京赤坂の豊川稲荷等、様々なご利益で有名な稲荷神社や稲荷寺院がありますので、それらは後程詳しく解説いたします。

お稲荷様(稲荷神)の眷属が狐の由来とは

お稲荷様(稲荷神)と言えば狐ですが、様々な神様を指す「お稲荷様(稲荷神)」はいずれも狐が眷属とされるのですが、なぜ狐がお稲荷様(稲荷神)の眷属になったのかの由来を簡単にご紹介します。

狐の信仰と稲荷信仰

お稲荷様(稲荷神)の名前の由来のところで簡単にご紹介しましたが、伏見稲荷大社は「稲が成り」創建された五穀豊穣の神を祀る神社です。

当時の日本において、農業は国家・民衆の最も重要な事業であり、多くの人が五穀豊穣を願っていました。

伏見稲荷大社の創建は神様が降臨して「稲が成った」という伝説、農業の先進技術をもたらした秦氏の神ということもあり、稲荷信仰は朝廷・民衆から厚い信仰を受けるようになります。
この稲荷信仰が生まれる前には、日本には狐の信仰があったとされます。

狐は、稲の生育を阻害するネズミを退治してくれる動物で農業に携わる人にとっては大事な存在でした。

いつからか、大事な存在である狐は民お稲荷さんに間信仰で田んぼの神様(後年ミケツノカミと呼ばれたりする)としてあがめられるようになったと言います。

この田んぼの神様の狐と、五穀豊穣の神様の伏見稲荷大社のご祭神である、お稲荷様(稲荷神)が結びついて、お稲荷様(稲荷神)の御遣いは狐になったと言われます。

稲荷神社/寺院の狛狐は咥えるものでご利益が違う

狐自体が、日本では信仰の対象になっていましたので、お稲荷様の眷属とはなったものの狐も神様です。

ご利益があるとされます。

お稲荷様の神社で狛狐が咥えるものにはいくつかの種類があり、それぞれで次のようなご利益があると言われています。

狛狐の口にあるものとご利益
  • 巻物を咥える狛狐:知恵を象徴する巻物は知恵に関わるご利益があるとされる
  • 丸い珠を咥える狛狐:豊穣のご利益
  • 稲穂を咥える狛狐:五穀豊穣のご利益
  • カギを咥える狛狐:稲倉のカギを象徴し豊穣のご利益

ちなみに、お稲荷様(稲荷神)に関りが深い動物には、馬もいます。
このことについては後程解説いたします。

お稲荷様(稲荷神)のお供え物が油揚げ/稲荷寿司の由来

お稲荷様(稲荷神)をお参りするとき、お供え物に持って行くものは他の神様ではお供えしないあぶら揚げやいなり寿司が良いとされます。

この由来は、狐があぶら揚げが好物だと言われることに由来します。

元々あぶら揚げを狐が好き好んでいたのかわかりませんが、一説に狐が好物の「ネズミ油揚げ」から「あぶら揚げ」の部分のつながりで大豆でできた「あぶら揚げ」がお供えされるようになったと言います。

いなり寿司は、このあぶら揚げから由来し、五穀豊穣の神様へのお供えとして、あぶら揚げにお米を詰めてお供えするようになって生まれたと言われます。

一説にはいなり寿司はお稲荷様(稲荷神)の眷属の狐の好物であるネズミに似せて、狐に喜んでもらうためにお供えしているという説もあります。

お稲荷様(稲荷神)が危険/怖いと言われるのは

お稲荷様(稲荷神)という神様が怖い神様だと言われたり、危険な神様と言われる説には諸説ありますが、大きく3つの説があります。

  • 仏教のお稲荷様(稲荷神)が元は怖い神様「ダーキニー」
  • 稲荷信仰をないがしろにして祟りが起きる
  • お稲荷様(稲荷神)の眷属の狐が祟りを起こす

これらについて解説をいたします。

ダキニ天というお稲荷様(稲荷神)の起源

仏教のお稲荷様(稲荷神)としてご紹介したダキニ天(荼枳尼天)という神様は元々はインドの神話に描かれていた存在です。

このインド神話に描かれていたころは「ダーキニー」と表記されていました。
ダキニ天(荼枳尼天)という名前は日本にもたらされた後につけられます。

さて、このダーキニーという神様は生きた人の心臓を食べて力を得ているという、夜叉・羅刹と言う怖い存在でした。

それが密教の教えによると、仏法に帰依するようになって、現在では福の神として祀られ、ダキニ天(荼枳尼天)は拝めばご利益がすごいと言われる存在になりました。

この「ダーキニー」と言われ、人の命を食べていたころのイメージが、お稲荷様(稲荷神)は怖いと言われる由来の一つとなります。

また、お稲荷様(稲荷神)として祀られるダキニ天(荼枳尼天)は拝めばご利益がもたらされると言われるのですが、ご利益にあずかったのち、お礼をしなかったり、不義理なことをするとその罰として祟りにあうと言われるようになりました。

これらのことについてはこちらで詳しく解説しています。

ダキニ天(荼枳尼天)とは|ご利益や祟り/怖いと呼ばれる理由を解説

稲荷信仰を止めて祟りが起きるという話

お稲荷様(稲荷神)・その眷属の狐の神様への信仰心(稲荷信仰)を失ったことの祟りが原因と言われます。

「稲荷を祀れば家が3代でつぶれる」という表現もあります。

この表現は、初代がお稲荷様(稲荷神)へ商売繁盛の祈願した家は2代目、3代目と時代が経るにつれて信仰心がなくなり、お稲荷様(稲荷神)の祟りに家がつぶれるということを言い表したものですが、

これらについては、本当に祟りなのかもしれませんし、単純に2,3代目の人達が初代ほどの経営能力がないために家業が立ち行かなくなったことをお稲荷様(稲荷神)の祟りとしているのかもしれません。

これは商売の話だけでなく、お稲荷様(稲荷神)を拝んでご利益に預かり成功をした後、慢心して痛い目に遭ったことをお稲荷様(稲荷神)の祟りと言っているだけなのかもしれません。

狐の祟りのお話

お稲荷様(稲荷神)が怖いと言われるもう一つの大きな理由に、眷属の狐の祟りという話があります。

これらの話には、スピリチュアルな意見がありますが、一応ご紹介します。

有名な話の一つに東京銀座にある歌舞伎座のお稲荷様(稲荷神)を祀る神社を、歌舞伎座の改築中~後、歌舞伎俳優の方が続けて5人亡くなったという話。

他にも、お稲荷様(稲荷神)の祠を移動したり、撤去したりしたことで次々と家族が祟りに遭って、病気になった、死んだという話。

人気のないお稲荷様(稲荷神)を祀る祠にお参りに行ったのち、不幸が続いたという話。

スピリチュアルな話であれば、この不幸の原因を霊媒師や霊能力を持つ人が原因を追究したところ、狐や稲荷神社に集まった低俗霊が祟りを起こしていることが原因だと断じたというものもあります。

これらの不幸が続くことは統計学的に確率が小さいということで、お稲荷様(稲荷神)やその眷属の狐の祟りかもしれないと考える人もいるでしょう。
これらの話の有名なオチとしては、お稲荷様(稲荷神)の以前のように正しい祀り方で祀り拝むことで不幸が止んだという話や、ちゃんとお稲荷様(稲荷神)を祀ることを最後までしなかったためにお家がつぶれたというものがあります。

実際の原因がはっきりしないために、本当にお稲荷様(稲荷神)の祟りが原因かもしれません。

お稲荷様(稲荷神)の祟りや危険な神様という説を信じるなら

この狐の祟りを考える一つの観点として、世界の「運」についての研究についてご紹介しましょう。

「The Luck Factor」と題される論文において、次のような研究結果があります。
「幸運だと思っている人は幸運だと思うことが続いていると考え、不幸だと考える人は不幸が続いていると考える」

「また不幸なことが起きた場合を想像し、自分は幸運だと思う人は、状況は思ったよりも悪くないとプラスに捉え次の行動でその不幸を糧にする発想を持ち、
逆に不幸だと思う人は、ただただ不幸だと考えた」
(The Luck Factor, by Richard Wiseman University of Hertfordshire, 2003)

実際、自分では考えられないと思うほどの不幸が続くことは人生では少なからずあるでしょう。その苦しい状況をどのように感じ、どう対処するのかが大事であるとRichard博士は同論文で主張しています。

話が逸れましたが、この「運の研究」を信仰心の強い人が聞くと、

「幸運は信心深く、神様仏様を拝んでいるから続くもの」
そして「不運とは信心を失った結果祟りに遭うもの」と考えるのではないでしょうか。

もしも、あなたが信心深い性格・もしくは縁起を担ぐ性格で、神様のご利益や祟りを信じ、信心しないと祟りや罰があたると考えているのであれば、信仰心を持って神様仏様を拝むことで、「幸運が続く人」になるのではないでしょうか。

いずれにしても祟りが怖い、お稲荷様(稲荷神)は危険だと感じるのなら最初からお参りはしないのが良いですし、

きちんと信心し、お稲荷様(稲荷神)のご利益にあずかりたいと考えるならお稲荷様(稲荷神)を拝むのが良いと思います。

お稲荷様(稲荷神)の姿・画像

お稲荷様(稲荷神)のお姿は、次のようなものだと考えられています。
有名なお稲荷様(稲荷神)の画像をご紹介しましょう。

ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)の画像

ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神) 画像

出典:笠間稲荷神社 ご祭神について

最も有名な神道のお稲荷様(稲荷神):ウカノミタマノカミのイメージは日本三大稲荷の笠間稲荷神社にある上記の画像です。

お年を召した好々爺の姿で五穀豊穣の神様として、稲穂をもち、眷属の狐に跨っている姿です。

ダキニ天(荼枳尼天)の画像

ダキニ天-荼枳尼天 画像

仏教のお稲荷様(稲荷神):ダキニ天(荼枳尼天)のイメージです。

こちらでは、女性神として描かれ、眷属の白狐に跨り、剣や願いをかなえる如意宝珠を持っている姿が描かれています。

ちなみに仏教の世界観を表した曼荼羅という絵の中では、お稲荷様(稲荷神)と習合するダキニ天(荼枳尼天)の本来の姿である使者を食べる絵があります。(下図白枠内参照)

ダキニ天-荼枳尼天画像③

稲荷神社とは

少しお稲荷様(稲荷神)の解説が長くなりましたが、ここからはお稲荷様(稲荷神)を祀る神社と寺院のご利益などをご紹介していきます。

稲荷神社に祀られるお稲荷様(稲荷神)

神社とは神道という日本古来の宗教の神様を祀る場所ですので、稲荷神社に祀られる神様は、前述しましたが

  • 宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)
  • 豊受大神(トヨウケオオカミ)
  • 保食神(ウケモチノカミ)
  • 大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)
  • 宇賀神(ウガノカミ)
  • 三狐神(ミケツノカミ)
  • その他(猿田彦命等々)

という五穀豊穣のご利益があるとされる神様です。

ちなみに、お稲荷様(稲荷神)の中でご祭神として最も祀られる神社が多い神様は、稲荷神社総本宮の伏見稲荷大社のご祭神で宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)です。

この神様は日本神話ではスサノオノミコト(素戔嗚尊)の子供として登場しますが物語上では特に描かれず家系図の中で名前があるだけです。

お正月に来て下さる歳神様(年神様)の兄弟神で、国津神という分類になります。

稲荷神社のご利益

稲荷神社は全国にたくさんあるため、様々なご利益がそれぞれの稲荷神社によって存在します。

最初にお稲荷様(稲荷神)のところでご紹介した、

  • 商売繁盛
  • 産業興隆
  • 五穀豊穣
  • 諸願成就

のご利益にあずかるために参拝をされる方が多いと思いますが、他にも

  • 縁結び
  • 家内安全

のご利益にあずかるために参拝する方も多いと言います。

稲荷神社の総本宮は京都の伏見稲荷大社

稲荷神社によって、ご祭神が違いますが全国の稲荷神社の総本宮は伏見稲荷大社です。

多くの神社では伏見稲荷大社のご祭神を分祀して祀ることが起源となっています。

伏見稲荷大社は正一位という神階で、国家神道における最上位の神様の一柱として数えられます。

総本山という表現は寺院に使う

ちなみに、伏見稲荷大社は稲荷神社の総本山とは言わず、総本宮と言います。

総本山とは仏教寺院で利用される言葉です。

稲荷神社のご祭神がお稲荷様(稲荷神)と呼ばれる起源

お稲荷様(稲荷神)と書いて、「いなり」と読むのは当たり前になっていますが、なぜ「稲荷(いなり)」と呼ばれるようになったかの由来をご紹介します。

お稲荷様(稲荷神)の起源は、伏見稲荷大社にあるとご紹介しました。

この伏見稲荷大社があるのは、京都府伏見区深草にある「稲荷山」という場所です。

元々この稲荷山は「伊奈利山」と書いて「いなり」と読まれていました。

伏見稲荷大社の創建の伝説から、この伊奈利山に伏見稲荷大社のご祭神が降臨した際、その降臨した伊奈利山に「稲が成り」、秦氏がそこに神社を創建したとされます。

この「稲が成り」という言葉が時代を経て「稲荷」となり、お稲荷様(稲荷神)と呼ばれるようになりました。

ちなみに、伏見稲荷大社の創建をしたときの伝説は、山城国風土記の中で、次のように描かれます。

711年の2月の初午の日、秦伊呂具が餅で作った的に弓を放ったところ、餅に命中したのですが、その餅が白鳥となって飛んでいきました。

その飛んで行った先は伊奈利山というところで、この白鳥が降り立つとそこに稲が成ったのです。

これが伏見稲荷大社の創建の起源とされますが、他にもお稲荷様(稲荷神)の登場の話の説話があります。

それは、お稲荷様(稲荷神)が馬にまたがって降臨したというものです。

お稲荷様(稲荷神)と言えば、想起する動物は「狐」ですが、お稲荷様(稲荷神)と馬もまた縁の深い動物です。
詳しくは、後程詳しく解説しますが、こちらでも解説しています。

初午とは|意味・2019年初午の日/いなりの日のお参り/お供え物を解説

「稲荷神社は怖い・稲荷神社の祟り」説

お稲荷様(稲荷神)は怖い・祟りを起こす危険な神様の説についてご紹介しましたが、稲荷神社の中でもあまり参拝は良くないとされる神社についてお話します。

これは稲荷神社に限った話ではないのですが、神社の中にはあまり整備されておらず古びて人がほとんど来ない神社もあります。

こういった神社には神様は居られず、動物霊などが集まると言われます。

そういった稲荷神社等、神社にお参りをしてしまうと、そういった良くない低俗霊に憑かれると言います。

こういった動物霊、低俗霊に憑かれるという考え方で有名なのには犬神信仰というものがあります。平安時代の文献にも見られ、中国四国地方を中心として信じる人もいるものですが、この犬神信仰の祟りの部分がお稲荷様(稲荷神)の祟りの話に取り入れられたという説もあります。

気にしなければ、それで終わりですが気にされる方は、あまり人が集まらないさびれた稲荷神社へのご参拝は控えるのが良いでしょう。

「稲荷神社は気軽に行ってはいけない」説

「稲荷神社は行ってはいけない」なんて意見があることにびっくりしたのですが、これはかなり偏った意見だと考えてください。

「よくお願いを聞いてくださる神様は、ご利益に預かった後、お礼参りをし、その信仰神を大事に持つことが大事」と言われることがあります。

稲荷神社もその一つで、お参りしお願いをした後、お願いを聞いていただいたのにきちんとお礼をしなければ、祟りが当たると言われます。

この考えを迷信だと思い気にしないでいいのであれば、気軽にお参りをしてもいいと思います。

しかし、どんな神社や仏閣であろうと、関係なく参拝の礼儀を守って参拝をされるのが良いとされます。

その意味では稲荷神社だから行ってはいけないというのではなく、どんな神社仏閣も最低限のマナーを守って参拝をするのがよいでしょう。

参拝の方法については詳しくは続いて解説いたします。

稲荷神社のお参り

稲荷神社に限定したお参りの作法と言うわけではありません。

どんな神社を参拝する時でも、次に見る参拝の方法を守り、神前にてお願いをしましょう。

稲荷神社参拝の方法

簡単に箇条書きでご紹介します。
※参拝の作法は、ご家庭や地域によって差があるものだと思います。
またここでご紹介する作法はあくまで最も一般的なものであり、本当は他にもありますが、一部省略いたします。

  1. 神社の敷地に入るときは、鳥居をくぐる
  2. 参道は端を歩く
    (参道の真ん中は正中と言い神の通り道)
  3. 御手水で手と口を清浄に
  4. ご拝殿に行きお賽銭を入れ鈴を鳴らす
  5. 二礼二拍一礼
    (お願いのタイミングは二拍の後が一般的)

このようになっています。

また、信心深い方であれば、祝詞(一般的な祓詞等)を唱えたいと考える方もいると思います。

稲荷神社では、稲荷祝詞というものもありますが、稲荷祝詞を唱えなければならないということはありません。

ちなみに、最も一般的な祝詞である祓詞を唱える際は、

  • 二礼二拍(祓詞)一礼と唱える
  • 二礼二拍(祓詞)二拍二礼と唱える場合があります。

祝詞や祓詞について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

祝詞(のりと)とは?一般人も唱えて効果有!様々な種類をまとめて解説

祓詞(はらえことば)とは?原文や読み方+作法や意味や効果を解説

神道という宗教は、形式的な部分は他の宗教と比べてあまり存在せず、最も大事なのは、神様の前に出るときの心の持ちよう、体の清らかさです。
まずはそこに気を付けましょう。

またあまり多くを願うのは良くないと言われたり、神社のお参りは午前が最も良いと言われたり、住所と名前を名乗ってお参りをするのが良いと言われたりもします。

気になる方は上記で見た参拝の作法に加え、いくつかの注意点も考慮して参拝をしましょう。

「お礼参り・願解き」もしっかり|祈願後の作法

神社へ参拝した後、祈願したことの結果が出ることだった場合でも、明確な結果は出ないが普段から種々のお願いをしている場合も、

「お礼参り・願解き」と言い、神様にお礼をしに行くということも忘れないようにするのが良いとされます。

行うことは簡単で、
「お礼参り」とは結果がでた場合の結果の報告とその感謝を伝え、普段の祈願に対するご加護のお礼を伝えるということです。

「願解き」とは結果が出なかった場合や、以前お願いしたことのお願いはもう済んだ場合において、感謝を伝え以前のお願いはもう終わったことであると伝えるというものです。

神様をお参りしてお願いごとを言うだけ言って感謝の言葉を伝えないということは良いこととはされません。

稲荷神社に参拝がおすすめの「初午の日(初午祭)」

稲荷神社をお参りするのに良いとされる日に「初午」があります。

初午はお稲荷様(稲荷神)の日

初午とは、年明け2月の最初の午の日を指します。

この日は伏見稲荷大社の創建の日とされ、創建を祝う初午祭が行われます。

初午の日はいろいろな由来があるのですが、参拝をするとご利益に預かれると言われる縁起の良い日です。

お祭りも行っていますので、ぜひ一度初午の日に稲荷神社をお参りしてみてはいかがでしょうか。

初午の日が参拝に縁起が良いとされる理由や2019年の初午の日について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

初午とは|意味・2019年初午の日/いなりの日のお参り/お供え物を解説

ちなみに、初午祭は稲荷神社だけに限らず、稲荷寺院やご祭神がお稲荷様(稲荷神)以外のところでも行われています。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

初午祭とは|2019年有名な初午大祭・地域で違う祭りの意味をご紹介

御朱印やお守りと言った授与品も初午仕様に

ちなみに、初午の日は普段とは違う御朱印やお守りを授与してくださります。

伏見稲荷大社は普段から外国の人も多くごった返していますが、初午の日はさらに活気にあふれます。
ぜひ一度参拝してみたいですね。

伏見稲荷大社の鳥居の数|千本鳥居と言うが実際は

伏見稲荷大社には、現在1万基と言われる鳥居が並んでいます。

千本鳥居と呼ばれるのは、本殿から奥社奉拝所をつなぐ途中にある右と左に分かれる場所ですが、約850基の鳥居があるそうです。

伏見稲荷大社の鳥居が赤い理由

様々な説がありますが、伏見稲荷大社で解説してくださっているものでは、朱色(赤)はお稲荷様(稲荷神)の豊穣のご利益を表す色とされ朱色が使われているようです。

また、赤色の塗料は防腐剤の働きをしており、鳥居の足の黒いところも防腐の観点から木を焼いて黒くしています。

ちなみに、他の神社仏閣では魔力に対抗する力を持つ色として利用されているところもあります。

有名な稲荷神社の一覧

日本には多くの稲荷神社があります。
その中でも有名な稲荷神社についてご紹介します。

日本三大稲荷・日本五大稲荷一覧表

稲荷神社の中でも、日本三大稲荷、日本五大稲荷と呼ばれる有名な稲荷神社があります。伏見稲荷大社が認定した稲荷神社もあれば、一般に言われるだけの稲荷神社もありますが、有名どころをご紹介しましょう。

日本三大稲荷

伏見稲荷大社 京都府京都市伏見区
祐徳稲荷神社 佐賀県鹿島市
笠間稲荷神社 茨城県笠間市
豊川稲荷(寺院) 愛知県豊川市
最上稲荷山妙教寺(寺院) 岡山県岡山市北区
竹駒神社 宮城県岩沼市
志和稲荷神社 岩手県紫波町
箭弓稲荷神社 埼玉県東松山市
鼻顔稲荷神社 長野県佐久市
千代保稲荷神社 岐阜県海津市
瓢箪山稲荷神社 大阪府東大阪市
源九郎稲荷神社 奈良県大和郡山市
太皷谷稲成神社 島根県津和野町
草戸稲荷神社 広島県福山市

日本五大稲荷

志和稲荷神社 岩手県紫波町
箭弓稲荷神社 埼玉県東松山市
鼻顔稲荷神社 長野県佐久市
太皷谷稲成神社 島根県津和野町
草戸稲荷神社 広島県福山市
福島稲荷神社 福島県福島市
玉造稲荷神社 大阪府大阪市中央区
高橋稲荷神社 熊本県熊本市西区

伏見稲荷大社(京都府)

全国3万社ある稲荷神社の総本宮の伏見稲荷大社は、最近では日本一の外国人おすすめ観光スポットにもなったことで有名です。

全国から多くの参拝客が集まり、伏見稲荷大社の鳥居の奉納は商工業者の人が多く行っています。

古くから朝廷や平清盛と言った時の権力者が参拝し、創建1300年になる稲荷神社です。

伏見稲荷大社の公式HPはこちら

祐徳稲荷神社(佐賀県)

祐徳稲荷神社は日本三大稲荷に数えられ、最近ではこちらも外国人観光客が集まる人気の観光スポットとしてテレビなんかでも紹介されています。

ご本殿は清水の舞台が装飾され煌びやかになった舞台の様になっています。

祐徳稲荷神社の公式HPはこちら

笠間稲荷神社(茨城県)

日本三大稲荷であり、関東三大稲荷に数えられる茨城県の稲荷神社です。

笠間稲荷神社の創建は伏見稲荷大社よりも古い西暦651年と言われますが、いまでは年間350万人もの方がそのご利益に預かろうと参拝する関東屈指の稲荷神社です。

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福島稲荷神社(福島県)

福島稲荷神社は、ご祭神のお稲荷様(稲荷神)がウカノミタマノカミではなく、豊受姫命(トヨウケヒメノミコト)という伊勢神宮の外宮に祀られる豊穣の神様です。

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元乃隅稲荷神社(山口県)

元乃隅稲荷神社 画像

鳥居が並ぶ風光明媚な観光スポットとして人気の山口県の元乃隅稲荷神社です。

一度は見に行ってみたい美しい稲荷神社ですね。

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稲荷寺院|仏教のお稲荷様(稲荷神)を祀る寺院

お稲荷様(稲荷神)を祀る寺院についてもご紹介しましょう。

稲荷寺院に祀られるお稲荷様(稲荷神)

前述しましたが、お稲荷様(稲荷神)を祀るお寺では、ダキニ天(荼枳尼天)という神様が祀られています。

この神様も、五穀豊穣の神様として知られますが、その他にも、

  • 技芸工場
  • 縁切り
  • 厄除招福

これらのご利益で有名です。

仏法に仕える神様になる前は怖いダーキニーという夜叉・羅刹としてインド神話では描かれていますが、今は福の神として知られます。

決してお参りが危険だということはありません。

仏教の神様である天部とはどんな存在か知りたい方はこちらで解説しています。

天部とは|仏教の守護神、天部衆の神様の種類や信仰,有名な仏像を紹介

仏教のお稲荷様(稲荷神)は狐が眷属なのは同じ

日本の信仰である、お稲荷様(稲荷神)と同一視されるようになったダキニ天(荼枳尼天)は別の神様でしたが、今では眷属が狐であり豊穣の神様、諸産業の守り神としてお稲荷様(稲荷神)と同じご利益があると考えられています。

ダキニ天(荼枳尼天)がお稲荷様(稲荷神)と同一視されるようになった歴史や、ダキニ天(荼枳尼天)をお参りする際に唱えると良いとされるご真言についてはこちらで解説しています。

ダキニ天(荼枳尼天)とは|ご利益や祟り/怖いと呼ばれる理由を解説

仏教のお稲荷様(稲荷神)ご利益の効果は絶大と歴史上の説話が残る

ダキニ天(荼枳尼天)の信仰は、神道のお稲荷様(稲荷神)と同様古い文献でも見られるとても一般的なものでした。

天下を手中に収めた平清盛や徳川家康も仏教のお稲荷様(稲荷神)の信仰をし、荼枳尼の法と呼ばれる祈祷をしてもらったと言われます。

平安時代の関白のお稲荷様(稲荷神)の夢と不思議体験

また、平安時代の藤原忠実は、強い願いを叶えるためダキニ天(荼枳尼天)の法による祈祷をしてもらい、夢の中で美しい女性が出てきてその髪をつかんだ瞬間に目が覚めると狐の尾っぽをつかんでいたという不思議な体験をします。

このあと藤原忠実は願いが成就し、一層仏教のお稲荷様(稲荷神)の新人を深くしたと言います。

ダキニ天(荼枳尼天)は怖いや危険なお稲荷様(稲荷神)であると言いますが、日本では長い歴史の中で、朝廷や武家、さらに商人・農民など身分の上下問わずにご利益をもたらしてくれるお稲荷様(稲荷神)を信じんしてきました。

ご利益があればお礼参りに|祟りの噂の由来

ダキニ天(荼枳尼天)に限らず、神様・仏様はどんな人のお願いも聞いてくださるとても優しい存在だと言われます。

歴史的に言われていることでは、その中でもダキニ天(荼枳尼天)は特にお願いを聞いてくださり、成就してくれるご利益に預かれる神様と民衆の間でも人気の神様です。

稲荷神社の章でも見ましたが、成就した場合や、お願いをした後はお礼参りに行きましょう。
お世話になった人への感謝の気持ちを忘れないのは、当たり前ですが、それは神様でも同じと考えられています。

ちなみに、ダキニ天(荼枳尼天)という神様はどんなご利益も聞いてくださるとても優しい神様ではあるが、信仰やお礼をきちんとしなければ祟りが起きるということも言われます。

実際の原因はわかりませんが、ダキニ天(荼枳尼天)ご利益があるから手を合わせ、うまくいった後に信仰心を失ったからうまくいかなくなったのではなく、そもそもうまくいった後、慢心してしまい失敗が起きたのを祟りのせいにしているのではないでしょうか。

有名な稲荷寺院の一覧

仏教のお稲荷様(稲荷神)を祀るお寺は、明治時代まではたくさんあり、伏見稲荷大社の中にも真言寺院愛染寺というダキニ天(荼枳尼天)を祀るお寺が稲荷神社の境内にありました。

明治政府による廃仏毀釈の影響で、それらの稲荷寺院は破壊されたり、仏教の神様は同一視される神道の神様へ名前を変えられたという歴史もあります。

話はそれましたが、日本で有名な稲荷寺院をご紹介します。

豊川稲荷(愛知県)

稲荷寺院ですが、日本三大稲荷に数えられる寺院です。

ダキニ天(荼枳尼天)を祀り、古くは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という戦国大大名も、豊川稲荷のお稲荷様(稲荷神)に帰依しました。

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東京の豊川稲荷は芸能人も訪れる

豊川稲荷は東京別院が港区赤坂にあります。

芸能人が訪れ、祈願する場所としても有名ですが、縁切りのご利益でも有名ですね。

最上稲荷妙教寺

同じく、日本三大稲荷に数えられる稲荷寺です。

天皇のご病気を快癒したとして、霊験あらたかな寺院と言われます。

1200年の歴史を持ち、古くから朝廷から民衆までここのお稲荷様(稲荷神)を信仰しています。

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お稲荷様(稲荷神)の祀り方

お稲荷様(稲荷神)のお札を授与していただき、家でお祀りする時の方法をご紹介します。

家の中で神棚でお稲荷様(稲荷神)を祀る時

まず、家でお稲荷様(稲荷神)のお札に限らず、神社で授与したてもらったお札、破魔矢などは神棚に置きましょう。

神棚は人の目線より上に来るようにし、人の集まるリビングなどの部屋の明るい場所に作るのが良いとされます。

神棚の方角

家に神棚を作る際は、太陽の昇方角、最も高くなる方角の東向きか南向きにしましょう。

神棚がない場合は、先ほどの神棚を作るのに良いとされる場所にある棚の上などに半紙・和紙を敷いてその上にお札を置くのが良いとされます。
住環境によって神棚が造れない人でも、清潔なところで、人が見降ろせる場所でないのならよいとされますのでご安心ください。

神棚の場所が正しく作れたら、お札の納める方法やお供え物についてですが、これらは一般的な神棚の作り方と同じで構いません。

また、お稲荷様(稲荷神)の専用の神棚を造られる場合も場所や方角に注意して造りましょう。
狐の置物などをご自宅に置くときは厳密にどこが良いとは言われませんが、神棚に置くか、同じように清浄で明るい人の集まるところに置くのが良いとされます。

お稲荷様の祠を撤去・移動せざるを得ない時

最近ではお稲荷様(稲荷神)を祀る祠を家に造るということはあまりないと思います。

一方、古くから家の敷地や持っている土地に祠があって、家の改築や土地の活用のために、移設、もしくは撤去をしたいと考えている時は、近くの神社に相談に行きましょう。

祠や神社等、神様がおられる神殿を撤去する際は、「御霊抜き」という儀礼を行い、失礼のないように撤去、もしくは移設(遷座)をするのがよいでしょう。