お盆の2019年の期間|お盆がいつかは地域で変わる(東京等ではお盆は7月に)

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お盆2019年の期間|お盆がいつかは地域で変わる

お盆がいつになるのかは地域で違いますが、2019年のお盆の期間について簡単にまとめます。

後半では、お盆飾りはいつからいつまで飾るかなど、お盆行事と日にちの関係について解説いたします。

お盆は2019年8月13日~16日が一般的

全国的にお盆の期間は、

8月13日~16日が一般的です。

全国石製品協同組合(全石協)の「お盆の行事に関するアンケート調査」によると、この8月15日頃に行うお盆が過半数を占め全国で最も多いです。

ただし、お盆がいつまでかについては8月15日までと考える地域もあり、8月15日前後にお盆をする地域でもお盆飾りを準備したり、処分する時期がずれます。後ほどそれらについては詳しく解説します。

8月のお盆休みも銀行や役所は営業

伝統的な年中行事のお盆に合わせて、全国的にほとんどの企業等でお盆休みが取り入れらています。

ちなみに、お盆休みでも銀行や役所などは通常の平日通りの営業を行います。

お盆休みの期間は国民の祝日ではないこともあり役所など公的機関は通常営業をし、民間企業の銀行は銀行法によって定められた休日以外は休日にはならないので、通常営業を行っています。

また、国民の祝日ではないので会社によってお盆休みの期間が少しずれることや、サービス業などではお盆休みがないなどの差が生まれます。

2019年のお盆休みの期間について

ちなみに2019年は多くの会社で取られるお盆休み期間の前後に土日祝日がちょうど入り最大で9連休となる場合があります。

企業などの2019年のお盆休みの期間が8月13~16日の場合であれば、

お盆休みは最大で8月10日(土)~8月18日(日)までの9連休となります。

8月13~15日がお盆休みという企業もあると思いますので、そのあたりはご確認ください。

お盆が7月13-16日|東京や関東等,その他の地域

先述の「お盆の行事に関するアンケート調査」によると、

お盆の期間が7月となる地域は全国で20%に上るそうです。

その中でも、東京はお盆が7月にあるという家庭が43.9%と、8月に行う43.2%をわずかながら超えます。

お盆が7月にある地域の多くで、

7月13~16日がお盆の期間となるそうです。

お盆の時期が7月の地域でも日にちに違いがある

しかし、地域によって、7月23日や30,31日にお盆を行うという地域もあります。

それぞれ、

7月23日のお盆をみくりや盆(御厨盆)もしくは二十三日盆

7月30,31日のお盆を晦日盆(みそか盆)と言うそうで、

同じ7月でもお盆がいつになるかは変わってきます。

お盆を7月に行う地域がある理由などについてはこちらで詳しく解説しています。

お盆が7月にもある理由|お盆が7月の地域や8月との違いについて解説

毎年お盆をいつ行うか変わる地域|沖縄や奄美等

お盆はほとんどの地域で7月15日か8月15日前後、もしくはそれ以外の固定された日にち行われていますが、毎年お盆をいつ行うか変わる地域もあります。

旧暦7月15日にお盆を行う地域のことで、日本では沖縄や奄美地方などでこの伝統が残っています。

この旧暦の7月15日に行われるお盆は旧盆と言われます。

沖縄等のお盆は2019年8月13日~15日

そんな旧暦の7月15日に合わせたお盆は、2019年は8月のお盆と重なり、8月13日~15日に当たります。

これは珍しいことで、旧盆は9月になることもあったりとかなり一般的なお盆の期間からはずれます。

例えばこれらの地域の過去のお盆は2018年は8月23日~25日、2017年は9月3~5日でした。

ちなみに、旧暦に合わせてお盆のような行事をするのは、日本以外の国では一般的だそうで、韓国のお盆に相当する日や台湾のお盆に似た清明祭は旧暦に合わせて行うそうです。(ちなみに韓国や台湾のお盆は旧暦の7月15日ではありません。)

詳しくはこちらで解説しています。

旧盆とは|期間など複数ある意味を解説(沖縄等での旧盆は2019年は8月13-15日)

沖縄のお盆期間は渋滞に注意

ちなみに、沖縄がお盆の時期はエイサーで街を練り歩くという行事があったり、規制のための渋滞が発生したりと、普段とは違うため旅行をする際は注意しましょう。

ただ、旧盆の時期だけのケンタッキーやマクドナルドの独自メニューも過去あったそうなので、そのタイミングで行くのもいいかもしれません。

お盆がいつからいつまでかは地域や家族で様々

上記で見てきたのは、あくまで多くの家庭で行われているとされるお盆の期間でした。

ただ、途中で少し触れましたが、お盆を7月にするといっても、お盆がいつからかは地域や、家族単位で違います。

上記で見た、一般的なご先祖様を供養するお盆以外にも、関西の一部地域で行われる地蔵盆や、大日盆というお盆など様々なお盆があります。
ちなみに私が育った町には地蔵盆はありましたが、普通のお盆とは別の行事として行われ子供たちのためという側面の大きい行事でした。

後程お盆とはそもそも何なのかと言うことについてはご説明いたしますが、お盆がいつになるのかについては一つ決まった期間があるわけではありませんので、上記とご家庭のお盆の期間がずれている人もご安心ください。

2019年のお盆休みの期間

上記でもご説明しましたが、最もお盆の期間として広まっている8月のお盆期間に多くの企業などでお盆休みがあります。

お盆は古くから家族が集まり、先祖供養をするという時期ですので、多くの方が帰省されると思いますが、お盆の規制ラッシュなどに関して知って得する情報などを解説します。

お盆の帰省ラッシュの予測

今年のお盆は9連休にもなるので、例年とは違い高速道路の渋滞のタイミングが変わるかもしれませんので、予測や公共交通機関の情報を確認するのが良いかもしれません。

高速道路のお盆渋滞は

高速道路の渋滞予測では、Nexco東、中、西日本各社が渋滞予測を調べるサービスを提供しています。

日付を入れ、通る道路を入力すると、お盆の渋滞ピークとなる時間、渋滞の発生源位となるポイントなどが見られます。

NEXCO東日本 渋滞予測サイト

NEXCO中日本 渋滞予測サイト

NEXCO西日本 渋滞予測サイト

ちなみに、お盆の期間の土日や山の日という祝日には普段はあるETC休日割引が適用されず、日がずれることが多くあります。(混雑を避けるため)

それらについては、それぞれ高速道路を管理する会社のHPのプレスリリースを確認下さい。(お盆の情報は2018年は7/25にHPで発表されていました)

お盆休みに帰省で新幹線を利用する方は予約を1カ月前に

また、高速道路と同様に異常な込み具合を見せる新幹線ですが、一月前の午前10時から予約ができるようになります。

ちなみに、この一般的な予約よりもさらに1週間早く予約することができる、事前申込サービスというものも行われています。

申し込みの結果外れることもありますが、詳しくはこちらをご覧ください。

事前申込サービス Express予約

お盆のお供えやお墓参り等はいつ行うか

お盆のお供え物を飾るタイミングやお墓参りを行うタイミングはお盆のいつなのかという点について解説いたします。

お盆がいつからなのかによって変わりますし、そもそもお盆の期間よりも前に準備を始める地域などもありますので、あくまで参考程度にご覧ください。

お盆飾りはいつからいつまで飾っておくか

お盆飾りはお盆入りの日に飾り付け、地域によって方法は違いますが、お盆明けに処分をします。

お盆飾りを置く盆棚(精霊棚)と呼ぶ祭壇は、お盆入りに準備します。

7月15日,8月15日がお盆の中日となる家庭では、12日の夕方か13日の朝頃に飾り始めます。

お盆飾りを飾る前に仏壇を掃除しておくという家庭もありますが、ポイントとしては、ご先祖様が帰ってこられるのが13日の夕方とされますので、それまでに準備をしておきます。

盆提灯に火を灯すのは、13日の夕方からが一般的です。

そして、14,15日とご先祖様にお盆を家で過ごしていただいて、15日の夕方、もしくは16日の朝にご先祖様をお送りしお盆飾りの片づけをします。

私の育った地域は、海が近く、15日の夕方に地域の方が船を出して各家庭のお盆のお供え物などを流しに行く「精霊流し」をしてくださっています。(実際には環境のこともあって海に流してはないそうです)

ちなみに、この精霊流しはお供え物を処理するというだけでなく、名前の通り、ご先祖様の霊をあの世にお送りするという意味が込められています。

全国的には、精霊流しの代わりに「送り火」が行われます。

京都の五山の送り火は、家庭で行われている送り火の大規模な物で、様々な霊をお送りするためのものです。

お盆の準備がいつからかは地域等で大きく違う

お盆が7,8月15日を中心に行われる地域でも、お盆の準備をいつからするのかは違います。

7日盆とも言われるのですが、7月7日、もしくは8月7日にお盆の準備を始めるという伝統を持つ地域もあります。

後程、お盆の歴史については詳しく解説しますが、実は7月7日に行われる七夕はお盆の行事の一部だったという説もあります。

くどいようですが、地域や家庭でお盆がいつなのかは大きく変わりますね。

お盆の入りの夕方頃までにお墓参りを

お盆のお供えは13日の朝から昼頃に終わらせ、ご先祖様の霊をお迎えするために、お墓参りは13日の夕方までに行くのが一般的です。

ただ、迎え盆に行くだけでなく、送り盆というお盆の最終日に先祖の霊をお送りするためにお墓参りをするところもあれば、留守参りと言い、お盆の中日にもお墓参りをする地域もあります。

また、お盆に卒塔婆を立てる地域や宗派もありますが、ほとんどのご家庭ではしないとされお盆のいつお墓参りをするのかや、お盆のお墓参りの方法なども大きく違います。

お盆のお墓参りについて詳しくはこちらで解説しています。

お盆のお墓参り|伝統的に墓参りにいつ行くべきか,時期や服装などマナーを解説

迎え火や送り火は何日か

ご先祖様の霊をお迎えするための迎え火は13日の夕方に玄関先で灯します。

マンションなど迎え火が難しい場合は、盆提灯に光を灯すことで代用します。

送り火は15日の夜か16日の明け方に行います。

この迎え火や送り火にも様々な行い方があり、お墓で灯した光を使って迎え火をしないといけないところなど、様々な伝統があります。

詳しくはこちらで解説しています。

迎え盆/送り盆とは|意味や迎え火や送り火をする時間などを解説

新盆(初盆)はいつか

親族が亡くなられた後に初めて迎えるお盆は新盆(初盆)と言われます。

この時は、普段お盆に僧侶を招いて、棚経を上げてもらうと言った法要をしないご家庭でも、お経をあげていただくのが通例です。

この新盆(初盆)は、亡くなられた方の命日から49日を超えた後に迎える初めてのお盆を指します。

そのため、49日を超えていないお盆は、例年と同じお盆を行い、次の年に新盆(初盆)を迎えるのです。

お盆の期間のイベント

お盆の期間に行われる、お盆と関連するイベントについてご紹介します。

京都五山送り火(大文字焼き)|お盆の明けのお祭

毎年8月16日の夜に京都を囲う山々で「大」や「妙」などが山肌に灯される夏の風物詩ともなった京都五山送り火は、お盆にこの世に来られた精霊があの世に帰る道を照らす光となっています。

ちなみに、各家庭で行われる送り火や迎え火をしている上を通ると無病息災のご利益に預かれるなどと考えられていますが、京都の大文字焼きでも護摩木に名前と病名を書いて焚いてもらえば病が治るとも言われています。

詳しくはこちらをご覧ください。
京都五山送り火 京都観光Navi

長崎 精霊流し

長崎県では、様々な市で送り火の代わりの行事として精霊流しが行われます。

精霊流しはお盆のお供え物を海や川に流すというものですが、市を上げて、長崎では大規模に行われています。

お盆直前の8月9日は、1945年8月9日に投下された原爆による死没者を弔う万灯流しが行われます。

詳しくはこちらをご覧ください。

精霊流し 長崎市公式観光サイト
万灯流し 長崎市公式観光サイト

お盆の時期海は危険と言う迷信

ちなみに、お盆の時期にはあの世から帰ってきた多くの霊がいるため、海に遊びに行くのは危険だという迷信があります。

私の地域では海に限らず川など水辺全般が危険と言われていました。

この迷信が生まれた一つの背景には、旧暦のお盆に関係した次のような推測がされています。

旧暦7月13~15日の旧盆は、新月と満月の前後に起こる海面の上昇現象「大潮」に重なる。半月のうち、満潮と干潮で潮位の差が最も大きく、海水の流れが速くなる時期だ。

海水の流れが速くなると「離岸流」に巻き込まれる恐れも高まる。

出展:旧盆の海はお化けが出る? 沖縄気象台「根拠がない訳ではない」 沖縄タイムス+

旧暦では、月の形で日が決まってましたので毎月15日に満月がやってきます。
そうなると、旧暦でのお盆の時期は海に行くのはとても危険な時期となるのです。

私事ではありますが以前海外で離岸流に流された経験があります。
私は水泳を10年以上習っていて、当時20歳ほどの大の大人でしたが、男性が本気で泳いでも離岸流にはかないませんでした。(幸い冷静になって離岸流への対処法である”横に泳いで離岸流の流れのないところに逃げる”を思い出して助かりましたが最初は冷静さを失い本当に危なかったと思います)

大人の男が普通の離岸流の流れに勝てないのに、ましてその流れが速くなっているのであれば、大変な危険です。

お盆の海では科学的に説明できないことを経験するという話も多くありますので、あまり近づかないのが良いかと思います。

お盆について

お盆と言う行事は先祖の霊を供養するということもあり、仏教の行事の印象がありますが、実際はお盆の起源は定かではなく、様々な文化が混ざり合ったものとされています。

お盆の起源とされる盂蘭盆会(うらぼんえ)

まずお盆という言葉の起源であり、行事としても起源とされるのは、仏教の盂蘭盆/盂蘭盆会(うらぼんえ)です。

この盂蘭盆会という行事は、仏教を始めたお釈迦様のお弟子さんの目連尊者のお話に由来します。

この目連尊者のお話は盂蘭盆経というお経に書いていて、それが盂蘭盆会の由来となり、お盆につながったとされます。

しかし、このお経は偽経とも言われ、お釈迦様の言葉をまとめた書物ではなく、後の世の創作だともされます。

そして、この盂蘭盆経にも影響を与えたともされるお盆の起源の別の説に、中国の道教の中元節が由来というものがあります。

現在夏にお送りする贈り物のお中元はこの中元節が名前の由来となっていますが、お盆に霊がやってくるという考え方はこの中元節が由来なのではないかともされています。

また、日本の祖霊信仰という先祖の霊を祀るという考えが仏教伝来以前からあり、それらもまたお盆に影響を与えているともされます。

それらの説について詳しくはこちらをご覧ください。

盂蘭盆とは|意味や盂蘭盆会という法要の起源・期間について解説

お盆はいつから始まったか

日本でのお盆は、606年の推古天皇の時代に始まったとされます。

ただ、この時は7月15日に祭事があったというだけの表記で、盂蘭盆会とは書かれてないため、はっきり表記のある657年斉明天皇の時代が日本のお盆の起源だともされています。