先勝に結婚式を行う注意点を解説
先勝に結婚式を行うことの縁起について、暦の上ではどうなのか、注意点を交えて解説をいたします。
また、後半では、先勝よりも結婚式に良いと考えられる六曜の大安や友引以外の暦の上で結婚式に良いとされる日についても解説します。
大安や友引よりも良いと考えられる日もありますのでぜひ参考にしてください。
先勝に結婚式を行うことは問題なし
先勝に結婚式を行うことはまず縁起が悪いとは考えられません。
そのため、先勝に行う予定をしている人はご安心ください。
ただし、以下で見る注意点を気を付けなければ、縁起が良くないとも言われます。
先勝は友引に次ぐ結婚式に人気の日
ちなみに、先勝は大安、友引に次いで三番目に人気の結婚式の日程です。
六曜 | 挙式実施者割合 |
大安 | 30.1% |
友引 | 13.2% |
先勝 | 11.1% |
赤口 | 9.1% |
先負 | 7.2% |
仏滅 | 6.6% |
覚えていない | 21.6% |
(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2017)
最近ではあまり縁起を気にしないようになってきたと言われますが、それでも約半数以上の人が結婚式の日の縁起を担いでいるようです。
それでは、先勝の日に縁起を担いで結婚式を行うための注意点を見ていきましょう。
先勝の午後に結婚式は凶
先勝に結婚式を行う際、午後に結婚式を行うことは凶とされます。
そのため、先勝に結婚式をするかもしれないと考えている人は、結婚式上の午前の時間帯を確認しましょう。
先勝でも日曜日であれば、午前中は結婚式場がすでに予約いっぱいのケースが多いかもしれませんので、速めに予約をとるのがよいでしょう。
ちなみに、なぜ先勝の午後からは結婚式に良くないとされるのか、先勝の意味を解説します。
先勝の意味
- 午前は吉、午後は凶
- 急ぎ事や勝負事に良い日であること
- 願掛けを行うのにも良い日
先勝の意味は漢字表記の通り「先ずれば勝ち」と言い、急いで物事を午前中にするというのが良いこととされています。
後半で解説をしますが、そもそも先勝を含む六曜は科学的根拠はなく、時代を経て意味がかなり変わってきています。
そのため、ただの迷信だと考えるのも間違いではありません。
しかし古くから民間で信じられてきたものであり、先勝の意味などを気にしないという人でも、親族の方への配慮で、吉の時間に上げるのが良いでしょう。
先勝の正午以降は結婚式は控えるのが吉
先勝の意味から、午後(正午12時以降)は結婚式を始めることは控えるのが良いとされています。
しかし、現実的に結婚式をすべて午前中に終わらせることはできないでしょう。そのため多くの場合は、次のようなパターンで結婚式を上げます。
先勝の午前に挙式して披露宴は午後が一般的
先勝の日に結婚式をする場合、午前中に式を始めることで、披露宴等が午後になっても良いと考えるのです。
皆さんや周りの親戚の方の考え方次第ではありますが、先勝に結婚式を上げる際は、挙式を正午までに始められるように日程調整をするのがよいでしょう。
先勝以外の結婚式と時間の関係
ちなみに、先勝以外の六曜で結婚式を上げる際は、同じように吉の時間に結婚式を行う(始める)のが一般的です。
そこで、六曜のそれぞれの吉凶の時間ついてご紹介します。
六曜 | 吉凶の時間 |
大安 | 一日中吉 |
友引 | 朝と夕は吉 午の刻(11~13時)は凶 |
先負 | 午前は凶、午後は吉 |
赤口 | お祝い事に凶 午の刻(11~13時)は吉 他の時間は凶 |
仏滅 | 万事に凶 一日中吉 |
上記のようになっています。
結婚式の吉日として知られる友引ですが、先勝同様凶の時間に式を始めるのは良くないと考えられているので気を付けてください。
先勝と似た、先負は「負」という感じがありますが、決して凶の日であるわけではないです。
午後からが吉になりますので、先負に結婚式も一つの候補としてよいかもしれません。
また先負は割引が聞くなどのメリットもあります。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
先負に結婚式を上げる注意点|入籍も先負の日は午前は凶・午後から吉
先勝は大安や友引と比べて結婚式を行うことはどうなのか
昔の人は結婚式と言えば大安吉日と言い大安は結婚式と言った慶事に選ばれる日だったと言います。
また、「幸せに友を引く」と言い結婚式の吉日である友引もまた一般的だったと言います。
先勝はそれらに比べると、特に結婚式に向いている日であるということはありません。
しかし先勝は縁起の上では、特に悪いということもありませんので、大安や友引に強い思いを持っているわけではないのであれば、午後にしない限りは問題ありません。
結婚式場は先勝が友引等と比べて空いている
また、先勝に行うメリットとして、結婚式場が大安や友引は向こう一年は予約でいっぱいという可能性は多いにあります。
先勝はその点空いている可能性が上記二つに比べて高いですので、ねらい目です。
残念ながら、赤口や仏滅に結婚式を上げると割引されるというほどの経済的なメリットは少なく、現実的な面では先負や赤口・仏滅がおすすめです。
ちなみに@仏滅に結婚式をすることは良い」という解釈もあり、皆さんが何を信じるかによりますが、仏滅に挙式することもよいかもしれません。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
仏滅に結婚式がよくない理由|メリットもあるので仏滅の意味/統計で検討を
また、後半で見る「六曜以外の結婚式の吉日」が先勝と被っている場合、暦の上では大安に並ぶ吉日と考えて挙式もできます。
先勝の日に結婚式にまつわる物事をする時は
結婚式という一生に一度になるであろう、慶事は結婚式当日以外でも縁起を担ぐのが良いとされます。
それは結婚式を行う夫婦だけでなく、参列する側にとってもです。
そういったマナー・慣習についてご紹介します。
招待状の送付は先勝の午後を避ける
結婚式の招待状の送付は、結婚式のスケジュール同様、先勝の午後:凶の時間を避けるのが良いとされます。
招待状の送付の吉日は友引
招待状を送る際は、「幸せのおすそ分け」という意味を持つ友引の日が最もおすすめです。
これは送付する側もですが、招待状の返信も同じく、凶の日を避け吉の日に行うのが良いとされています。
顔合わせや結納も先勝なら正午までが吉
結婚式に先立って行う両家の挨拶・顔合わせや結納と言った儀礼も縁起を担いで六曜の吉の日・吉の時間に行うのが良いとされています。
そのため、先勝の日に顔合わせや結納をする際は午前中に調整をするのがよいでしょう。
先勝を含む六曜のカレンダー|結婚式の参考に
先勝以外の六曜も含めたカレンダーです。
結婚式の参考や、Googleカレンダーにダウンロードもできますので、ぜひ日々の大事の縁起を担ぎたい際にご利用ください。
先勝や六曜・その他暦について
先勝に結婚式を上げることについて解説いたしましたが、そもそも先勝を含む六曜とはどういうものなのか、日取りの参考にするに値するのか、六曜の歴史について簡単にご紹介します。
先勝や六曜の歴史
六曜は実は日本で成り立ったものです。
起源となるものは中国由来の六壬時課または小六壬という時刻の吉凶を占うもので、主に軍略の吉凶を占っていたとされます。
それらが室町時代に日本に輸入され、陰陽道の影響などを受け江戸時代に民衆に大流行しました。
中国から輸入された当時とは、漢字表記も違い意味も様々なものが習合していったものであるため、迷信だという意見があります。
しかし、すでに多くの人が少しは気にしてしまっていることですので、自分が気にしない場合でも、相手がいることに関しては六曜を配慮するのがマナーとなっています。
ちなみに、「仏滅」と「仏」という文字が入っていることから仏教に関わるイメージがあるようですが、六曜は仏教とは全く関係ありません。
これは仏教のどの宗派でも言われることで、お葬式なんかも六曜を気にする人がいますが、全く気にしないでもよいです。
結婚式は教会(キリスト教のスタイル)での挙式が一般的ですが、もちろん六曜はキリスト教は関係ありませんし、神道も関係ありません。
それゆえ、宗教の観点からすれば、教会での挙式や、神前式を暦の上での凶日や先勝の午後にしても全くもんだいはありません。
しかし宗教的な背景や科学的な根拠はないにしても、人生の大事などに取り入れてみてはいかがでしょうか。
六曜について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
六曜の意味とは|順番の法則や起源を解説。六曜日カレンダー2018/2019年付
以下では先勝以外の六曜の意味について簡単にご紹介します。
大安
- 一日吉の日・万事に良いとされる
- 祝い事、祭事、開店と言った慶事に吉とされる
大安は結婚式の大吉日として有名ですが、その他様々なことにおいてとても良い日とされています。
大安の日に良いとされることや、大安がさらなる大吉日になる日等についてはこちらで解説しています。
大安とは|大安の意味・行うと良い事や暦の上で大安の日より良い日を紹介
友引
- 朝と夕は吉だが昼頃は凶となる
- 友を引くという言葉から、お葬式を行うことは凶
- 逆に友を幸せに引くという意味で、お祝い事に吉
- 何事も勝負がつかない日
基本的に吉日ではありますが、友引はお葬式の凶日として知られます。
またお見舞いにも良くないとされるなど、少々気を付けるべき日です。
友引について詳しくはこちらで解説しています。
友引の意味とは|お葬式/お通夜や結婚式/入籍等友引にしてよいのか解説
先負
- 午前は凶、午後は吉
- 平穏が良いとされる日
- 争いごとや急ぎ事は避けるのが吉
上で簡単にご紹介もしましたが、先負に結婚式は避けられる傾向がありますが、結婚式の凶日であるわけではありません。
それゆえ意外と穴場かもしれません。
先負の意味や行って良いこと、悪いことについてはこちらで解説しています。
先負とは|先負の意味/読み方から納車や結婚式/入籍等に縁起良いか解説
赤口
- お祝い事・大事には用いない大凶の日
- 午の刻(昼の11時~13時)は吉で他の時間は凶
- 赤から連想する血や火を扱うことも凶
赤口は、お祝い事に凶とされる意味からも、結婚式には向かない日とされています。
しかし、割引があって安くなることや仏滅ほど知られていないからか先負より結婚式が挙げられている統計データもあります。
赤口は結婚式以外にも様々なことで凶の日とされていますので、縁起を気にする方は注意が必要です。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
赤口とは|赤口の意味や結婚式/入籍や納車、引越等してはいけないことを解説
仏滅
- この日は一日凶である
- 祝事・祭事などをこの日に行うのは縁起が良くないとされる
仏滅は凶の日として知られますが、仏滅に入籍や結婚式を行うには実は良いという解釈が存在もします。
あくまで皆さんが何を信じるかですが、仏滅について一般に知られる解釈や、様々な解釈・それらの真偽についてはこちらで解説しています。
仏滅とは|仏滅の意味や納車/引越し等の吉凶、午後から大安等俗説の真偽も
六曜以外の暦で結婚式の日取りにおすすめの日
さて、六曜を中心に話をしてきましたが、日本の暦では、六曜以外にも様々な歴注(暦の中のそれぞれの日に割り当てられる物)があります。
その中には大安を超える吉日もありますので、ぜひそれらを知って結婚式の日程を決める際の参考にしてください。
天赦日(てんしゃにち)
天赦日と日本の暦の中で、最高の吉日と言われ年に6回ほどしかありません。
大安を超える大吉日であるがゆえに式場も混んでいますが、入籍の日にしてみるのもよいかもしれませんね。
天赦日についてはこちらで解説しています。
天赦日とは?2019年開運カレンダー(一粒万倍日-寅の日付)財布や宝くじ購入にもおすすめ
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒万倍日は物事の始めに良いとされる吉日で、漢字表記の通り「一粒の籾から万倍もの実を成す稲穂になる」という意味を持ちます。
この日に始めることは万倍の結果をもたらすとして、入籍や結婚式という夫婦の始めの日にふさわしいと言われます。
ただし、注意すべきタイミングもあり、それらについて詳しくはこちらでご確認ください。
一粒万倍日の意味とは!2019年のカレンダー(天赦日,寅の日,巳の日大安,母倉日等付)
吉日と先勝が被れば
これら天赦日や一粒万倍日が被る日はとても縁起が良いとされ、先勝でも大吉日になります。
先勝とこれらの日が被った午前中に結婚式を上げることもよいでしょう。
六曜以外で暦の上で結婚式を避けるのが良い日
また逆に、六曜以外でも結婚式に向かないとされる凶日はあります。
不成就日
不成就日に始めたことは何事も実を結ばないとされる日で、最悪の凶日と言われます。
仏滅をも超えると言われる日ですので、縁起を担ぐ方はこちらも気を付けましょう。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
不成就日とは?2019年はいつかすぐわかるカレンダー付|天赦日や大安と重なる時も解説
寅の日
金運が上がる開運日として知られる寅の日ですが、結婚式や入籍には向かないとされる日です。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
寅の日とは|意味や2018/2019年カレンダーをご紹介!財布や宝くじの購入に最適!
土用の日
土用の日は、ウナギを食べる土用の丑の日でおなじみですが、実は立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ18日前から始まる2週間ほどの期間を意味する言葉です。
この日は建築関係の凶日とされるのですが、時代が経て今では結婚式の凶日とも考えられるようになりました。
土用の日はかなり長い期間がが設定されていますが、途中に運気が戻る間日という3日間もあります。
結婚式というハレの日の縁起を担ぎたい人はこれらの日に気を付けていただきたいのですが、暦を気にしだすと他にも様々な吉凶の日がありますので、あまり気にしすぎず参考程度にしてください。