祝詞(のりと)とは?一般人も唱えて効果有!様々な種類をまとめて解説

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祝詞とは?これから神社で唱えたい初心者にも分かりやすく解説!

祝詞(のりと/しゅくし)について調べているあなたは、これから神社でのお参りや、生活の中で祝詞を唱えていこうと考えているのではないでしょうか?

ここでは、初心者の人でも、神社のお参りを本格的に行っていこうと思う人にも見ていただきたい、神様に奏上し御神徳にあずかれる様々な祝詞集を作りました。

特におすすめの祝詞の意味の解説や、また祝詞の唱え方や奏上するときのご作法も解説しています。

この記事を読めば初心者の人でも神社での参拝や神棚への毎日の拝み方もわかります!

祝詞の意味

さて、祝詞(のりと/しゅくし)とはそもそもどういうものなのか?

どんな意味があるものなのかわからないという方に簡単に祝詞を奏上する意味を解説します。

まず公式ともいえる祝詞の意味について、神道の祝詞を編纂した神社本庁での定義を見ましょう。

祝詞とは、祭典に奉仕する神職が神様に奏上する言葉

(中略)

言葉には霊力が宿り、口に出されて述べることにより、この霊力が発揮されると考えられています。

(中略)

祝詞には、こうした言霊に対する信仰が根底にあるため、一字一句に流麗で荘厳な言い回しを用いて、間違えることがないように慎重に奏上されます。

引用元:神社本庁「祝詞について」

 

簡単にまとめると祝詞とは、「強い言霊を持つ、神様に申し上げるときに使う正式な言葉」と言えます。

また、祝詞のように、神道では神様に向かい唱える言葉を神拜詞(となえことば)と言います。

神拜詞も含め、祝詞とは、唱えることで神様にお近づきになれるとても強い効果を発揮する言葉です。

祝詞の中でもそれぞれに意味がありますので、どの祝詞をどんな時に唱えるのか、その意味を知って今後活用しましょう!

祝詞一覧集【神道で重要とされる祝詞の種類】

祝詞と一言に言っても、様々な種類の祝詞があります。

私たち一般の人が唱える祝詞はほんの一部です。

1000年を超える歴史を持つ神道の祝詞の一覧集を作りましたのでご覧ください。

大祓詞/中臣祓詞
(おおはらえことば)
奏上するだけで功徳のあるとされる、穢れや災厄を祓う祝詞
詳しくはこちらを参考に
祓詞
(はらえことば)
神社の神主さんが御祈祷をささげる前に唱える、よく使われる祝詞
初心者の人にもおすすめです!
詳しくはこちらを参考に
天津祝詞/禊祓祝詞
(あまつのりと/
みそぎはらいのりと)
様々な説はある祝詞ですが、一般的にも神社の神主も利用される功徳のある祝詞
詳しくはこちらを参考に
一切成就祓
(いっさいじょうじゅのはらい)
様々な穢れ(日常の失敗や不幸)はすべて取り払われると説いた祝詞
神棚拝詞
(かみだなはいし)
家の神棚を拝む際の祝詞
産土神、お祀りする神社の神様に向けて唱えるないようになっている
龍神祝詞
(りゅうじんのりと)
龍神様を拝む際の祝詞
とても効果があると人気です。
詳しくはこちらを参考に
稲荷祝詞
(いなりのりと)
お稲荷様を拝む際の祝詞
このように神社や神様によって祝詞がある場合もある
六根清浄大祓
(ろっこんしょうじょうのおおはらえ)
私たちの5感+意識(心)を清浄してくれる祝詞
ひふみ祝詞/ひふみ祓
(ひふみのりと)
謎が多い祝詞
しかし、古くから一般の進行も集め、唱えることの効果も大きいと言われる
祓詞(出雲大社の版) 一般に知られる祓詞でも、出雲大社では違う文書になります。
このように、祝詞は1つだけ正しいものがあるというものではなく、一般によく使われるものと、神道流派でそれぞれに利用されるものが存在

 

ここで見たのは10の祝詞ですが、日本にはたくさんの祝詞が存在します。

そもそも、昔から存在する祝詞と言うと、平安時代の書物の「延喜式」という中に存在します。

現在一般に正式と考えられる祝詞は、神社本庁がまとめたものですが、それ以外にも、神社事に存在しますので、その一覧を作るとなると果てしないものになります。

祝詞は、たくさん存在しますが、ここからは、一般の人におすすめする祝詞の種類を見ていきます。

オススメの理由は様々ですが、

  • 古くから利用され効果が非常にあるとされるもの
  • 一般の人でも読みやすく、神職の方も広く利用しているもの

この2つのポイントを踏まえておすすめを作成しました。

【最も一般的で初心者にもおすすめ】祓詞

祓詞(はらえことば)は現在、最も広く利用される祝詞と言えます。

私の家でも、毎日祖父母や両親が唱えており、毎日の神棚を拝む際、神社に参拝した際にも利用される祝詞です。

祓詞の読み方

掛けまくも畏きかけまくもかしこき
伊邪那岐大神いざなぎのおほかみ
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原につくしのひむかのたちばなのをどのあはぎはらに
禊ぎ祓へ給ひし時にみそぎはらへたまひしときに
生り坐せる祓戸の大神等なりませるはらへどのおほかみたち
諸々の禍事・罪・穢もろもろのまがごとつみけがれ
有らむをばあらむをば
祓へ給ひ清め給へとはらへたまひきよめたまへと
白すことを聞こし召せとまをすことをきこしめせと
恐み恐みも白すかしこみかしこみもまをす

祓詞の意味

祓詞は神前にて、私たちが神様にお近づきになるにふさわしい状態、つまり罪や穢れを祓うための祝詞です。

イザナミノミコトアマテラスオオミカミスサノオノミコトと共に、祓をしてくださる祓戸大神を生んだ禊祓の様子を説明し、私達の罪穢れを祓ってくださいと申し上げる祝詞です。

祓詞の効果

祓詞のそもそもの意味からも、祓詞には次のような効果があるといわれています。

  • 神様にお近づきになる
  • 災難や不吉なものを遠ざける
  • 神様に自分のお願いを聞いていただける

 

祓詞を奏上し、その後自分のお願いを申し上げるという参拝が最も一般的です。

自分のお願いをする前に、正しく、清らかな状態になるための祝詞です。

参考:祓詞(はらえことば)とは?原文や読み方+作法や意味や効果を解説

【有名な祝詞】天津祝詞とは?

天津祝詞は禊祓祝詞/身滌祓祝詞(みそぎはらえののりと)とも言われる祝詞です。

成り立ちが江戸時代と遅いですが、スピリチュアルな説も相まって多くの人が利用される祝詞です。

天津祝詞の読み方

高天原にたかあまのはら(たかまがはら)に神留坐すかむづまります
神漏岐かむろぎ神漏美のかむろみの
命以ちてみこともちて
皇親神伊邪那岐の大神すめみおやかむいざなぎのおほかみ
筑紫つくし日向のひむかの橘のたちばなの小門のおどの
阿波岐原にあわぎはらに
禊祓ひ給ふ時にみそぎはらいたまうときに
生坐せるあれませる
祓戸の大神等はらえどのおおかみたち
諸々禍事罪穢をもろもろまがごとつみけがれを
祓へ給ひ清め給ふとはらいたまえきよめたまうと
申す事の由をもうすことのよしを
天つ神あまつかみ地つ神くにつかみ
八百万神等共にやおよろづのかみたちともに
聞食せときこしめせと
畏み畏みも白すかしこみかしこみももうす

天津祝詞の意味

天津祝詞もそもそもの意味は自らの罪・穢れ・禍事(災難)を祓うための祝詞です。

しかし、大祓詞の中でとても重要な部分である「天津祝詞の太祝詞事」という言葉であると考えられることから、

唱えるだけで幸せになれると信じる方が多くいる祝詞です。

天津祝詞の効果

天津祝詞の効果は、

  • 神様にお近づきになる
  • 災難や不吉なものを遠ざける
  • 神様に自分のお願いを聞いていただける
  • 唱えるだけで幸せを呼び込める

このように言われています。

毎日神棚や神社でお参りをする際に奏上をおすすめする人も多い祝詞です。

さらに詳しく天津祝詞を知りたい方はこちら
参考:天津祝詞(あまつのりと)とは?全文の読み方や意味に加え、効果や唱え方を解説!

【祓の効果が絶大と言われる祝詞】大祓詞

大祓詞(おおはらえことば)はこれまで見た祓詞や天津祝詞よりも長く、古事記のストーリーが入っていることや、大和言葉が難しいことから初心者の人が読むには少々難しいかもしれません。

しかし、1300年ほど前に中臣氏(天児屋根命/あめのこやねのみこと)が読んだとされる祝詞です。

祓の祝詞の中でも最も効果があり、何遍も唱えることの功徳がすごいと言われる由緒正しき祝詞です。

大祓詞の読み方

高天原に神留まり坐すたかあまはらにかむづまります。
皇が親神漏岐神漏美の命以てすめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて
八百万神等を。やほよろづのかみたちを。

神集へに集へ給ひ。かむつどへにつどへたまひ。
神議りに議り給ひて。かむはかりにはかりたまひて。
我が皇御孫命は。あがすめみまのみことは。 
豊葦原瑞穂国をとよあしはらのみづほのくにを
安国と平けく知食せとやすくにとたひらけくしろしめせと
事依さし奉りき。ことよさしまつりき

此く依さし奉りし。かくよさしまつりし。
国中に。くぬちに。
荒振神等をば神問はしに問はし給ひ。あらぶるかみたちをばかむとはしにとはしたまひ。
神掃へに掃へ給ひて。かむはらひにはらへたまひて。
語問ひし磐根樹根立草の片葉をもことどひしいはねきねたちくさのかきはをも
語止めて。ことやめて。

天の磐座放ち天の八重雲をあまのいはぐらはなちあまのやへぐもを
伊頭の千別に千別て。いづのちわきにちわきて。

天降し依さし奉りき。あまくだしよさしまつりき。
此く依さし奉りし。かくよさしまつりし。
四方の国中と。よものくになかと。
大倭日高見の国を。おおやまとひだかみのくにを。 
安国と定め奉りてやすくにとさだめまつりて
下津磐根に宮柱太敷き立て。したついはねにみやはしらふとしきたて。

高天原に千木高知りてたかあまはらにちぎたかしりて
皇御孫命のすめみまのみことの
瑞の御殿仕へ奉りてみづのみあらかつかへまつりて

天の御蔭日の御蔭と隠り坐してあまのみかげひのみかげとかくりまして
安国と平けく知食さむやすくにとたいらけくしろしめさむ
国中に成り出む。くぬちになりいでむ。

天の益人等が過ち犯しけむ。あまのますひとらがあやまちおかしけむ。
種種の罪事はくさぐさのつみごとは
天津罪国津罪あまつつみ くにつつみ
許許太久の罪出む此く出ば。ここだくのつみいでむかくいでば。

天津宮事以ちて天津金木を本打ち切りあまつみやごともちてあまつかなぎをもとうちきり
末打ち断ちて。すえうちたちて。

千座の置座に置足はしてちくらのおきくらにおきたらはして
天津菅麻を本刈り断ち末刈り切りてあまつすがそをもとかりたちすえかりきりて
八針に取裂きてやはりにとりさきて
天津祝詞の太祝詞事を宣れ。あまつのりとのふとのりとごとをのれ。

此く宣らば。かくのらば。
天津神は。あまつかみは。
天の磐戸を押披きて天の八重雲を。あまのいはとをおしひらきてあまのやへぐもを。
伊頭の千別に。いづのちわきに。
千別て。ちわきて。
聞食さむ国津神は。きこしめさむくにつかみは。
高山の末低山の末に登り坐て。たかやまのすえひきやまのすえにのぼりまして。
高山の伊褒理たかやまのいぼり
低山の伊褒理を掻き別けて。ひきやまのいほりをかきわけて。

聞食さむ。きこしめさむ。
此く聞食しては。かくきこしめしては。
罪と言ふ罪は在らじとつみといふつみはあらじと
科戸の風の天の八重雲をしなとのかぜのあまのやへぐもを
吹き放つ事の如く。ふきはなつことのごとく。

朝の御霧。あしたのみぎり。
夕の御霧を。ゆうべのみきりを。
朝風夕風の吹き掃ふ事の如くあさかぜゆうかぜのふきはらふことのごとく
大津辺に居る大船を。おおつべにをるおおぶねを。

舳解き放ち。へときはなち。
艪解き放ちて。ともときはなちて。
大海原に押し放つ事の如くおおうなばらにおしはなつことのごとく
彼方の繁木が本を。おちかたのしげきがもとを。

焼鎌の利鎌以て打ち掃ふ事の如くやきがまのとがまもちてうちはらふことのごとく
遺る罪は在らじと。のこるつみはあらじと。

祓へ給ひ清め給ふ事を。はらへたまひきよめたまふことを。
高山の末。たかやまのすえ。
低山の末より。ひきやまのすえより。
佐久那太理に落ち多岐つ。さくなだりにおちたきつ。
早川の瀬に坐す。はやかわのせにます。
瀬織津比売と伝ふ神。せおりつひめといふかみ。
大海原に持出でなむ。おおうなばらにもちいでなむ。
此く持ち出で往なばかくもちいでいなば
荒潮の潮の八百道の八潮道のあらしほのしほのやおあひのやしほじの
潮の八百曾に坐す。しほのやほあひにます。

速開都比売と伝ふ神。はやあきつひめといふかみ。
持ち加加呑みてむ。もちかがのみてむ。
此く加加呑みては気吹戸に坐すかくかがのみてはいぶきとにます
気吹戸主と伝ふ神。いぶきどぬしといふかみ。

根国底国に気吹放ちてむ。ねのくにそこのくににいぶきはなちてむ。
此く気吹放ちては根国底国に坐す。かくいぶきはなちてはねのくにそこのくににます。
速佐須良比売と伝ふ神。はやさすらひめといふかみ。
持ち佐須良比失ひてむもちさすらひうしなひてむ
此く佐須良比失ひては。かくさすらひうしなひては。

今日より始めてけふよりはじめて
罪と伝ふ罪は在らじと。つみといふつみはあらじと。

今日の夕日の降のきょうのゆうひのくだちの
大祓に祓へ給ひ清め給ふ事をおおはらへにはらへたまひきよめたまふことを
諸々聞食せと宣るもろもろきこしめせとのる

大祓詞の意味

大祓詞はニニギノミコトが天孫降臨をし、地上世界を平和に治めた功績を述べた後、この世の罪・穢れを瀬織津姫と言った祓戸大神がどのように祓消し去ってくださるかを描写するという内容です。

私たち人間の生む様々な罪や穢れを取り払ってくださいませと神様にお願い申し上げているという意味です。

大祓詞の効果

大祓詞は読み上げるだけで、強力な効果を持つと呼ばれる祝詞です。

大祓詞には、以下の効果があると信じられています。

  • 強力な祓の効果(私たちにまとわりつく不幸を取り除く)
  • 神様にお近づきになる
  • 神様に自分のお願いを聞いていただける
  • 不幸を遠ざけ幸せを近づける

日本では様々な宗教が海外からもたらされ、それらの影響を神道は多く受けました。

その中で、大祓詞は口にして唱えるだけで、強力な厄災を払い幸せを呼び込む効果を持つと信じられてきました。

【簡単に覚えられ初心者におすすめ】神社拝詞

これまでの祓詞や大祓詞といった祝詞は、日本神話の話や、少々難しい古代独特の表現が多いため、読みづらいものでした。

神社拝詞は少し、読みやすく、神社を参拝した際に広く利用できる祝詞です。

神社拝詞の読み方

掛けまくもかけまくも畏きかしこき
(今拝んでいる神社名・祭神名)
神社の大前をかむやしろのおおまえを
拝み奉りておがろみたてまつりて
恐み恐み白くかしこみかしこみもうさく
大神等の広き厚き御恵をおおかみたちのひろきあつきみめぐみを
辱み奉りかたじけなみたてまつり
高き尊き神教のまにまにたかとうときみおしえのまにまに
天皇を仰ぎ奉りすめらみことをあおぎたてまつり
直き正しき真心もちてなおきただしきまごころもちて
誠の道に違ふことなく まことのっみちにたがうことなく
負ひ持つ業に励ましめ給ひ おいもつわざにはげましめたまい
家門高く身健かに いえかどたかくみすこやかに
世のため人のために尽くさしめ給へとよのためひとのためにつくしたまえと
恐かしこみ恐かしこも白まをすかしこみかしこみももうす

神社拝詞の意味

神社拝詞は今拝んでいる神社、そこに坐す、ご祭神を拝む内容となっています。

ちなみに、神社拝詞の神社の名前を申し上げる部分を、産土大神(うぶすなおおかみ)や産土神社(うぶすなじんじゃ)という文面のものも存在します。

産土神とは自分の土地神様のことを指します。

今目の前にいらっしゃる神様に向けて、日々のご加護の感謝の旨と今後一生懸命に努力していきますという内容の文書です。

神社拝詞の効果

自分の拝んでいる神様に自分のお言葉をお聞き届けいただくための言葉ですので、

  • 神様にお言葉を聞いていただく(お近づきになる)

という効果があるでしょう。

【神棚が家にあるなら】神棚拝詞

また、毎日祓詞を読むのが大変だと感じる場合、神棚拝詞という、神棚にお祀りしている神様に奏上する祝詞があります。

神棚拝詞の読み方

此れの神床に坐すこれのかむどこにます
掛けまくも畏き天照大神かけまくもかしこきあまてらすおおかみ
産土大神等うぶすなのおおかみたち
諸々の大神等の大前にもろもろのおおかみたちのおおまえに
恐み恐みも白さくかしこみかしこみももうさく
大神達の広き厚き御恵みをおおかみたちのひろきあつきみめぐみを
辱み奉りかたじけなみまつり
高き尊き神教のまにまにたかきとおとき みおしえのまにまに
直き正しき真心持ちてなおきただしき まごころもちて
誠の道に違ふことなくまことのみちに たがふことなく
負ひ持つ業におひもつわざに励ましめ給ひはげましめたまひ
家門高くいえかどたかく身健にみすこやかに
世の為人の為によのためひとのために
尽くさしめ給へとつくさしめたまへと
恐み恐みも白すかしこみかしこみももうす

神棚拝詞の意味

神棚拝詞の意味は、神社拝詞に似ていて、神棚にお祀りしている神様にこれまでの感謝の言葉と、今後も真心を持って努力していくことを奏上するというものです。

神棚拝詞の効果

神棚に坐す神様に自分の申し上げること、お祈りと聞いていただくための言葉ですので、

  • 神様にお言葉を聞いていただく

と言う効果があります。

【不思議な祝詞】ひふみ祝詞とは?

ひふみ祝詞は、その成立が不思議なため、ヘブライ語に関わりがあるといった様々な不思議な説を持つ祝詞です。

しかし、奈良県の石上神宮や幣立神社にもひふみ祝詞は存在しているため、その効果はとてもあるものだと考えられています。

ちなみにひふみ祝詞とひふみ祓詞は違うものです。

神社拝詞の読み方

ひふみ よいむなや こともちろらね しきる ゆゐつわぬ そをたはめくか うおえ にさりへて のますあせゑほれけ

ひふみ祝詞の意味

ひふみ祝詞は、日本語の清音47音が一音も重ならないで全て入っており、とても言霊が詰まっているといわれています。

また、文章としては意味が通らないため、様々な解釈がありますが、

一文字一文字がとても重要な意味を持ち、

ひ→太陽

ふ→風

み→水

よ→世、命

という説や、

「ひふみよいむなやと」という冒頭は日本の昔の数字の読み方で、数への信仰という説、

また、「日月神示」という戦時中に岡本天明が神からの啓示を受けて、作られた書物でも様々なとらえ方をされています。

ひふみ祝詞の効果

ひふみ祝詞の効果は、信じる人によってさまざまありますが、一般的に言われているものでは、

  • 浄化の力(負のエネルギーを祓詞い除ける)
  • 幸せを呼び込む

など言われています。

毎日唱えるだけで効果があるとも言われているひふみ祝詞ですので、唱えてみては?

ただし、霊的な仕掛けがあり、唱えるのは危険だという意見も存在します。

他にもある神社・神様独自の祝詞

ここまでは一般的に知られよく唱えられている祝詞について見てきました。

ここからはより専門的な祝詞を見ていきましょう。

龍神祝詞

龍神祝詞は名前の通り龍神様に奏上する祝詞です。

龍神信仰もあり、とても効果があると根強い人気を持つ祝詞です。

龍神祝詞の効果

龍神祝詞の効果は

  • 穢れを祓う(災難を振り払う)
  • 私たちの願いを叶えていただく

があると言われています。

龍神祝詞について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

龍神祝詞とは?気になる効果や起源・歴史から日々の唱え方まで解説

龍神様についてはこちらでも解説しています。

龍神とは|龍神様の種類・意味、日本の龍神信仰/伝説・祀る神社をご紹介

神社で祝詞は違う?

神社によって奏上する祝詞が実は違います。

最初にご紹介した祓詞も、出雲大社では実は少々文面が変わります。

さらに、伊勢神宮では、伊勢内宮神前祝詞、伊勢外宮神前祝詞と祀られる神様が違う社ではそれぞれ違う祝詞を奏上します。

さらに、祝詞集の中でも見た、稲荷祓詞のように、稲荷社でも独自の祝詞が存在します。

祓詞や大祓詞、天津祝詞、神社拝詞はどの神社でも奏上できる祝詞なので、初心者の人はまずこちらを奏上できるようにし、

さらにちゃんと神様や神社のお参りを真剣にしたいと考えるなら、神社の神職の方に確認をして、奏上するのに適した祝詞を教えてもらうのもいいでしょう。

祝詞の読み方、唱え方(奏上方法)

初心者の人でもすぐに神社や神棚に奏上できるように、祝詞の読み方、唱え方を解説します。

祝詞を奏上する準備

まず、祝詞の中の祓詞のように、神様の前に出るとき、申し上げるときは、身を清めた状態にする必要があります。

そのため、祝詞を奏上する前は必ず、水で口と手を清めましょう。

祝詞を奏上する作法

手や口を清めた後、次の作法で祝詞を奏上するのが一般的です。
※神社や神道流派で奏上の作法は違うことがあります。

  • 二拝
  • 祝詞を奏上(お祈りを申し上げる)
  • 二拝二拍手一拝

という流れで参拝します。

奏上をする際は、祝詞に言霊が載っていることを理解し、

一言一言を大事に奏上しましょう。

神社の神主さんが独特のゆったりとしたリズムで奏上しているのを思い出したら、イメージがつくと思います。

一言一言を大事に自分の願い事を強く思い浮かべながら、神様に聞いていただくにふさわしい心持ちで奏上をします。

祝詞の読み方

祝詞は文章が難しく、少々よ見にくいと思いますので、神社の神主さんがしているような独特のリズムで覚えて読むのがよいでしょう。

ちなみに祝詞は書いてある神を見ながら読むよりも、暗記して奏上をする方が良いとされています。

こちらの動画は祓詞の動画ですが、このようにゆっくりと読みましょう。

神社参拝で祝詞を奏上する時の注意点

初心者の人でも、神社で祝詞を奏上するのは全く問題ありません。

ただし、神社の神主さんや周りの人が迷惑をするような祝詞の奏上は控えましょう。

周りの参拝客を無視して奏上する

奏上することに夢中になり、賽銭箱の真ん前に長時間滞在する。

大声で祝詞を奏上し周りに迷惑をかける。

こういったことは控えるようにしましょう。

祝詞の奏上は真ん前でなければならない、大声でなければならないというものではありません。

神域に近づこうと立ち入り禁止の区域に入る

同じく、神様に近いことが全てだと考えて、禁止区域に入ロウとすることに、神主さんが迷惑しているという情報もあります。

しかし、近ければよいというものではありません。

神域に入る際には、祓を必要とします。

むしろ不浄な状態で禁止区域に入り罰が当たるとも考えられますので、無理に近づこうと禁止区域に入らないようにしましょう。

作法を無視した状態で奏上する

日本の神道では「穢れを祓う」と言うことをとても重視しています。

作法を無視した状態で、穢れを持ったような状態ではとても神様に無礼を働いています。

神道は他の宗教よりも決まりが少ない宗教ではあり、参拝の心持が重要であると考えられていますが、作法をしっかり守り奏上をしましょう。

祝詞は一般の人も作れる?作り方をご紹介

祝詞は、昔は神職の方が作るものと言う風潮がありましたが、今では一般の人も作っても問題はないと言われています。

しかし、神様の前で奏上するものであるからには、きちんと作法に則った作り方をしなければなりません。

祝詞の作り方については、明治期の祝詞作文法という文書の中で作り方を解説しています。

一部現代語訳してご紹介します。

祝詞の体裁は、一定の決まりが存在していることを知ること。

そして、一文一文の意味する言葉、意味を持つ順序を持って組み立てをせよ。

順序とは

い:発端拝詞句
ろ:神徳句
は:献供句
に:祈願句
ほ:結尾拝詞句

等々

また、祝詞の文章には宣命体や奏上体というものがあります。

これらを理解して作成をするのであれば、神様にご無礼なく奏上できますが、かなり勉強を必要とするので、まずは唱えるだけでも効果がある、上記で解説した祝詞を奏上するのがよいでしょう。