初午祭とは|2019年有名な初午大祭・地域で違う祭りの意味をご紹介

初午祭

初午祭とは|初午の日に行われるお祭りをご紹介

初午祭は初午の日に行われるお祭りで、全国の稲荷神社や稲荷神を祀る寺院、その他の地域で行われます。

本来はお稲荷様を祀るお祭りでしたが、全国的に広がり今ではお稲荷様に限らず、縁起の良い日に行うお祭りになっています。

今回はそんな全国各地で行われる、人気のお祭りの初午祭をご紹介します。

初午祭の読み方:はつうままつり/はつうまさい

ちなみに、初午祭は「はつうままつりやはつうまさい」と読みます。

地域によっては、初午大祭と表記して「はつうまたいさい」と言った呼び方もします。

初午祭の由来

初午祭は冒頭で説明した通り、元はお稲荷様(稲荷神)のお祭りを起源としていますが、今ではお稲荷様以外の神様を祀る神社や寺院でも行われるお祭りになりました。

全国的に大きくなった初午祭の歴史についてご紹介します。

初午祭が行われる初午の日について

初午祭は初午の日に行われる祭りなので、このように呼ばれますが、そもそも初午という日はとても縁起の良い日とされているのです。

初午の日とは、2月に入って、干支の午(馬)に当たる最初の日を指します。
※日本の暦では六曜のカレンダーがあるように、干支がそれぞれの日に割り振られているのです。

そして干支の「午」は次の3点において縁起が良いとされています。

  1. 古来日本では方角は干支で表現しており、午の方角は「
    →太陽が通る大事な方角とされる
  2. 同じく古来時刻を干支で表現しており、午の刻は「昼の11時~13時
    →太陽が南中する時間に近く縁起の良い時間とされる
  3. 馬という動物が農耕にとても重要であったことから神聖視されていた

大きくこの三つの点から「午」はとても縁起が良いとされていたのです。

この「午」の日に神社へお参りすることはとてもご利益にあずかれるものだとして、日本では平安時代にはすでに初午の日が稲荷神社へお参りをする日であったり、お祭りの日になっていました。

初午についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
初午とは|意味・2019年初午の日/いなりの日のお参り/お供え物を解説

伏見稲荷大社の創建のお祝いが初午祭の由来

今では様々なところで行われる初午祭ですが、元々の起源は伏見稲荷大社の創建です。

「初午」というのに2月に初午祭が行われるのも、伏見稲荷大社の創建の日をお祝いするお祭りとして始まったからです。

伏見稲荷大社の創建は711年の2月の最初の午の日です。

様々な伝承があるのですが、この1300年前の午の日に、伏見稲荷大社のご祭神であるウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)が馬に乗って降臨されたと言われます。

他の伝承について知りたい方はこちらをご覧ください。
初午とは|意味・2019年初午の日/いなりの日のお参り/お供え物を解説

初午祭の本来の意味は稲荷神(ウカノミタマノカミ)を祀る

初午祭は伏見稲荷大社の創建をお祝いするお祭りとして始まりました。

そのため、伏見稲荷大社を総本宮とする、全国3万社の稲荷神社で初午祭が行われています。

初午祭は五穀豊穣の神・商売繫盛の神・家内安全の神・開運の神として、全国で最も祀る神社が多いウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)をお参りするお祭りです。

お稲荷様の愛称で知られるウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)|お稲荷様/豊穣の神のご利益や神社

稲荷神はウカノミタマノカミ以外もいます

実は、稲荷神社とひとくくりにしたいところなのですが、稲荷神社の中にはご祭神が違う豊穣の神様である豊受大神(トヨウケオオカミ)や保食神(ウケモチ)という神様を祀る神社があったり、そもそも神社ではなく仏教寺院でお稲荷様として荼枳尼天(だきにてん)を祀っているところがあります。

しかし、今ではお稲荷様が厳密には違っても、初午祭は全国の稲荷神社の多くで行われています。

今では稲荷神を祀る以外の初午祭も

さらに言うと、現在では初午祭は稲荷神社のお祭りと言うだけでなく、様々な神社・寺院で行われています。

稲荷神社は全国で最も神社数が多いと言われますが、そういった全国的な信仰心の高さが他の寺社へも影響したのかもしれませんね。

初午祭を行う日は地域によって2つに分かれる

初午祭は全国で2つの日程分かれます。

初午祭は新暦と旧暦の初午の日に行っている

初午祭を行うところが2つに分かれている理由は、

「新暦の2月の初午の日」に初午祭を行うところと、
「旧暦の2月の初午の日」に初午祭を行うところに分かれているからです。

旧暦と新暦では1カ月ほどずれがありますので、2月の初午祭と3月の初午祭が存在しているのです。

初午祭の後に二の午・三の午も

ちなみに、2月に初午祭を行う多くの稲荷社では、初午の次の午の日、その次の午の日をそれぞれ二の午・三の午と呼び、その日もまた稲荷神社をお参りするとご利益にあずかれると言います。

さて、前置きが長くなりましたが、全国でも有名な初午祭についてご紹介いたします。

初午祭を2019年2月2日に行う場所

新暦の初午の日に初午祭を行うところは、伏見稲荷大社をはじめとした、全国の稲荷神社に多いです。

特に人が集まることで有名な初午祭をご紹介します。

ぜひ皆さんも初午の日の午の刻(正午ごろ)にお参りをしてご利益にあずかりましょう。

伏見稲荷大社の初午祭(京都府)

伏見稲荷大社の初午大祭は朝八時から行われます。

初午祭の起源となった、伏見稲荷大社のご祭神が降臨された稲荷山にある伏見稲荷大社への参拝は、平安時代平清盛や清少納言と言った歴史に名を残す人達も行ったとても有名なものです。

伏見稲荷大社では、そんな平安時代からの伝統として残る「しるしの杉」という御符を授与しています。

参拝して商売繫昌・産業興隆、様々なご利益にあずかりましょう。

参考:伏見稲荷大社 初午大祭

玉造稲荷神社の初午祭(大阪府)

大阪で有名な初午祭は玉造稲荷神社で行われます。

もちろん様々な稲荷神社で行われていますが、大阪では特に由緒ある玉造稲荷神社に人が例年集まっています。

ぜひ大阪市内や近隣の方は、伏見稲荷大社も行ける距離ですがこちらの初午祭もご覧になってください。

参考:玉造稲荷神社 公式HP

日本三大稲荷の初午祭

初午祭に限らず、普段から多くの参拝客が多く訪れる日本三大稲荷の初午祭もぜひ一度訪れたいものです。

祐徳稲荷神社(佐賀県)

日本三大稲荷で、壮大なご本殿のある祐徳稲荷の初午祭もとても賑わいがあるそうです。

祐徳稲荷神社の初午祭では、境内で神楽や様々な民謡がされるなどとても盛り上がりを見せます。

参考:祐徳稲荷神社 2月年中行事

笠間稲荷神社(茨城県)

日本三大稲荷であり、関東三大稲荷と称される茨城県の笠間稲荷神社も初午大祭として大きなお祭りをしています。

笠間稲荷では、新暦の初午の日と旧暦の初午の日と両方で初午祭を行っています。

参考:笠間稲荷神社 公式HP

豊川稲荷(愛知県、東京の赤坂に別院)

伏見稲荷大社のご祭神であるウカノミタマノカミではなく、荼枳尼天という仏教の稲荷神をお祀りする寺院です。

寺院ではありますが、日本三大稲荷と称され多くの人がご参拝しています。

豊川稲荷でも初午祭を行っており、東京赤坂にある豊川稲荷別院にても初午祭を行っています。

参考:豊川稲荷(愛知県) 公式HP
豊川稲荷東京別院 公式HP

もちろん他にも多くの稲荷神社で初午祭りは行われています。

日本五代稲荷の一つの太鼓谷稲荷神社の初午大祭や、鼻顔稲荷神社(はなづらいなり)の初午祭も有名です。

また、東京の八王子の子安神社では狐の行列と言い、子供が狐の化粧をして街を歩くという独特の初午祭をしています。

初午祭を2019年3月10日あたりに行う場所

初午祭を旧暦の初午の日に行うところも全国的にとても有名な初午祭として参拝客が集まります。

それらの中でも有名なものをご紹介いたします。

鹿児島神宮の初午祭(鹿児島県隼人町)

鹿児島神宮が行っている初午祭は毎年何十万人もの人が集まる初午祭として知られています。

鹿児島の初午祭は全国的にも珍しく、鈴かけ馬20頭あまりが街中を練り歩き、人はその行列で踊るという、本当に祭りらしい祭りを行っています。

鹿児島神宮は稲荷神をお祀りしているわけではありませんが、何百年も前から行われているようでとても歴史の深いお祭りです。

継松寺の初午祭(三重県松阪市)

三重県松阪市で行われる初午祭も全国的にとても有名です。

こちらのお寺では、厄除けにご利益のある観音様が祀られていて、「松坂市の初午祭」と言えば厄除けのお祭りとして知られています。

参考:岡寺山 継松寺 初午大祭

紀三井寺の初午祭(和歌山)

和歌山の紀三井寺で行われる初午祭も「厄除けの初午祭」として有名です。

こちらの初午祭では、厄除け願いを込めた大投餅という祭事が行われていて、例年多くの人が厄除けのご利益があるとする福餅を求めて集まります。

初午祭のお供え物・酒肴料について

大きな神社の初午祭ではお供え物を持って行くということはあまり行わないと思いますが、近所のお稲荷様で初午祭があったり祠のある家で初午祭がある場合、初午参りに行く際にはお供え物として、以下のものを持って行くと良いでしょう。

いなり寿司や油揚げ

お稲荷様を祀る神社・寺院ではご祭神が違っていても、お稲荷様の眷属(神様のお使い)の狐は変わりません。

その狐の好物であるいなり寿司や油揚げを供物として持って行くとよいでしょう。

酒肴料として金一封かお酒

また、お稲荷様の祠がある家で初午祭りとして集まりがあるのであれば、食べ物ではなく、酒肴料として金一封を持って行くかお酒をお供えするのがマナーとして良いとされます。

地域によっては初午団子も

また、五穀豊穣にとどまらず、養蚕業のご利益もあるとするお稲荷様に繭団子と呼ばれる、白い白玉の団子をお供えするところもあります。

また、これらいなり寿司や初午団子と言った食べ物は初午の日に食べると良いとされ、北関東では「しもつかれ」という独特の行事食もあるようです