お正月飾りいつからいつまで飾るのか|飾り方(場所/意味)、処分法を解説

お正月飾り,正月飾り

お正月飾りの意味・飾り方|いつからいつまで飾る

お正月飾りとは歳神様(歳神様)をお祀りするお正月にとても大事な役割をするものです。

お正月飾りを飾る意味

お正月飾りにはいくつかの種類があり、それぞれ

  • 一年の幸せを招くという意味
  • 厄災を払うという意味

など様々な意味を持ちます。

そして、これらの力を発揮するために大事になる飾り方(いつからいつまでという期間や飾る場所や向き)を今回は解説いたします。

お正月飾りの種類

お正月飾りの代表的な種類にはこのようなものについて解説をいたします。

門松・松飾り|神様を招く正月飾り

門松松飾りは歳神様がお正月に家に来られるときに、「こちらですよ」と案内をするために飾るお正月飾りです。

関東では門松、関西では根引き松等の松飾りを飾る文化がそれぞれありますが、どちらも同じ意味です。
そのため、門松と松飾りは同じ意味の言葉ともされます。

また、松という木は

  • 神様が宿る依り代になると考えている
  • 神様を「待つ」「祀る」にもながる
  • 常緑樹で、厳しい環境でも育つことから長寿を願う

これらの意味も持つ縁起物です。
これらの

門松や松飾りについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
門松の意味/由来とは|種類や飾り方、正月いつからいつまで飾るか解説
松飾りとはいつからいつまで飾るのか?意味や飾り方・外した後の処分法を解説

しめ飾り・注連縄|結界になる正月飾り

しめ飾り・注連縄は、家の玄関や門扉の上部につけ、しめ飾りを飾った先へは穢れや厄は入れないようにする結界になります。

不浄なものが入らない場所であることは、神様がいることができる神聖な土地であることを意味します。

神社でも注連縄が付けられていますが、お正月飾りのしめ飾りはこれと同じ働きをするものです。

日本神話の天の岩戸の物語で、オモイカネという神様が、アマテラスオオミカミが閉じこもった洞窟から引き出すことに成功したあと、洞窟にまた閉じこもらないように結界としてフトダマという神様が天の岩戸に縄を貼ります。

これが注連縄に起源となり、この注連縄がお正月飾りとして、今のしめ飾りの形式になりました。

しめ飾りについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
しめ飾りの意味とは|いつまでいつまでが正しい飾り方か処分法も解説

鏡餅|神様の依り代になる正月飾り

鏡餅は門松や松飾りで案内され、しめ飾りによって神聖な場所となった家の中で、歳神様が宿る場所(依り代)になります。

お餅飾りがなぜ、鏡餅と言われ、神様が宿ると考えられているかと言うと、伊勢神宮に祀られる八咫鏡(ヤタノカガミ)というアマテラスオオミカミが宿るご神体に由来します。

アマテラスオオミカミがオオクニヌシノミコトより譲り受けた、地上界の葦原中津国という今の日本を治めるべく孫のニニギノミコトに八咫鏡を私と思って祀りなさいと言葉を授けます。

これが神様が宿るご神体として鏡を祀るようになります。
餅は丸く、鏡の代替物として、家で歳神様が宿る場所になったとされます。

羽子板|女の子の成長を願う正月飾り

羽子板は、今はお正月の遊びの羽根突きとして風物詩になりましたが、本来はお正月飾りとして、子供(特に女の子)の成長を願うものです。

羽根突きは元来、黒い羽をトンボに見立て、病気の媒介をする蚊が寄り付かなくなるようにというおまじないです。
それが、子供が病気にかからないようにという意味や、厄除けと言うおまじないの性格も持つようになりました。

破魔矢|厄除や男の子の成長を願う正月飾り

お正月から一年間飾るので、お正月飾りというよりは、お札として考えられる破魔矢ですが、お正月前後に授与され、飾りますので、こちらの意味も解説をいたします。

破魔矢は厄除け・魔除けの意味を持つ神具であり、男の子の初正月を祝う縁起物としても利用されます。

さらに現代では、幸せを”射止める”という意味を持たせて、招福祈願や恋愛成就の意味も持つお正月飾りとして飾られるようになりました。

破魔矢について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
破魔矢とは|意味や効果と正しい方角への飾り方/置き方/処分の仕方を解説

縁起物|正月飾りにつけて縁起を担ぐ

お正月飾りの有名どころは以上になりますが、他にも、花や植物、熊手と言った縁起物もお正月には飾り付けをします。

また、上記で見たお正月飾りに縁起物としてみかんに似た橙(だいだい)を飾ったりしますね。

こちらの縁起物は数が多いですので、記事後半で解説をいたします。

お正月飾りはいつから飾るのが正しい

お正月飾りの意味を見ていただきましたが、それぞれが重要な働きをしていて、歳神様という神様のための飾り付けのものもあります。

神様が宿るものや神様に向けて飾るものですので、正しく飾り付けをしましょう

お正月飾りを飾る期間と縁起の良い日

お正月飾りは飾りだす日があります。

それは、12月13日で、この日を正月事始めや、松迎え、煤払いと呼び、
お正月飾りの準備や大掃除を始める日です。

この日からお正月飾りは基本的にいつ飾っても良いとされています。

その中でも特に縁起の良い日が12月28日です。
この日は末広がりの「八」が入っているということから、縁起もよくお正月飾りを飾り付ける日としておすすめです。

また、28日が良いとされるのは、それ以降の日に問題があるからです。

お正月飾りを飾ってはいけない日

お正月飾りは、12月13日を超えてからは、基本的にいつでも飾ってよいとされますが、

12月の末には飾ってはいけないとされる日があります。

12月29日

29日がお正月飾りを飾るのに良くないとされるのは、9という数字が、「苦」と同じ読みであり、

「二重苦」と音が同じになりますし、29日に飾り立てると、「苦立て」となってしまいます。

日本人は言葉の縁起をとても大事にしていますので、縁起の悪い29日は飾り付けには向きません。

12月31日(30日もだめという説も)

また、大晦日の12月31日もお正月飾りを飾りつけるのに良くないとされる日です。
12月31日がダメとされる理由は、2つあります。

一つは、「一夜飾り」に当たり、歳神様に失礼に当たるからというものです。

一夜飾りとは、字の通り、一晩だけ飾った飾り付けのことを意味し、
「たった一晩しか飾っていないものを神様への道案内・依り代にするのは失礼にあたる」という考え方があります。

もう一つの説は、歳神様が来られるのは1月1日のお正月早朝ではなく、12月31日の日没後という考え方があるからです。
昔の日本の暦では、一日の始まりが日没後という考えがあったことから、31日に飾るのでは、歳神様が来られるまでに間に合わないという考えです。

これらの説は12月30日にも当てはめる説もあります。
30日は旧暦の大晦日に当たるため、一夜飾りになるとする人もいます。

ただし、30日は専門家でも意見が分かれます。
少し気になるのであれば、やはり28日に飾り付けるのがよいでしょう。

28日が厳しい場合は、近年はクリスマスの飾り付けもありますので、26日を超えて28日までのいずれかで行うのがよいでしょう。

お正月飾りはいつまで飾るのが正しいか

お正月飾りを飾りつける期間は「歳神様が家に居られる期間」を意味します。

そのため、お正月飾りを外す日もとても重要になってきますが、いつ片付けたらいいのか、悩みどころですよね。

まずは、鏡餅を除く、門松松飾りしめ飾りと言った飾りがいつまでかをご紹介します。

お正月飾りはいつまでか=松の内の期間

お正月飾りはいつまで飾るのかは「松の内」という期間がいつまでなのかによります。

松の内の期間はお正月飾りを飾る期間を意味します

この松の内の最終日(もしくは次の日)に飾ったお正月飾りを焼いて処分し、様々な祈りを捧げる「どんど焼き」という火祭りがあるのです。

では松の内の期間はいつまでなのか?というと、地域によってばらばらで全国統一で、決まった日はありません。

もし、お正月飾りをいつまで飾るのか、厳密に知りたい場合皆さんが住まわれる地域の松の内期間がいつまでなのかを知る必要があります。
以下では、大まかに松の内の期間を地域に分けてご紹介します。

松の内の期間は地域によって変わる

松の内の期間が地域で変わるのですが、ほとんどの場合1月7日もしくは1月15日のいずれかになります。

関東/九州/多くの地域で1月7日まで

現在、松の内と言うと、一般的には1月7日を指します。

特に、関東地方の県と九州地方の県では1月7日に松の内が終わり、松七日という言葉もあるほどです。

関西を中心に1月15日まで

一方、1月15日が松の内の終わりとする地域は関西地方を中心に様々な地方が当てはまります。

そもそも、松の内とは、小正月である1月15日までとするのが日本全国統一の決まりでした。

しかし、江戸時代に将軍の命日の関係で、江戸を中心に松の内を1月7日までとする御触れがでて、1月7日までとする地域と、そのお触れの影響が弱く、1月15日のままになった地域が残るようになりました。
※他にも大火事が影響したと言った説もあります。

松の内の期間や歴史、調べ方について厳密に知りたい方はこちらをご覧ください。
松の内とはいつまでを意味?正月の期間/この時期の行事を解説|2019の年中行事

お正月飾りがいつまでかは地域に合わせる

地域によって、お正月飾りをいつまで飾るのかがバラバラになってしまったため、お正月飾りをいつまで飾るのかは曖昧になっています。

上記で見たように、関東だから1月7日までとするとしてもいいと思います。

もし、ひと手間かけて、自分の家の地域の松の内について知りたいと考えるのであれば、皆さんの地域で行われる「どんど焼き」という火祭りがいつ行われるのかを調べてみてください。

この日にお正月飾りを焼いて処分するので、もしこのお祀りが1月15日までに行われるのであれば、1月7日を松の内とする地域になると考えてよいでしょう。
このあたりについては、こちらでさらに詳しく解説をしていますのでご覧ください。
門松はいつまで飾るのが正しいか|正月飾りはいつから飾るかも解説

ちなみに、どんど焼きという名前ではなく、左義長・とんど祭り・お焚き上げ・鬼火・●●火祭り等、地域によって様々な名前で呼ばれています。

お正月飾りを片付ける日・時間

ちなみに、松の内の期間がわかった場合、基本的に松の内最終日の朝にお正月飾りを外すのが一般的です。

そして、そのままどんど焼きに持って行き、焼いていただくというものになります。

もう一つ、お正月飾りを片付ける日の説として、松の内の最終日の前日、
つまり、1月7日までのところなら1月6日、
1月15日までのところなら1月14日の日没後に片付けるという習慣の場所もあります。

こちらは、どちらが正しいというよりは、慣習のものですので、ご家庭や地域の方法に合わせていただいて問題ありません。

鏡餅はいつまでか

鏡餅はいつまで飾るのかもまた、地域によって、大きく変わります。
多くの地域では、以下の様になっています。

松の内が1月7日までの場合
→1月11日に片付けて鏡開きをする

松の内が1月15日までの場合
→1月20日に片付けて鏡開きをする

ただし、松の内の期間に関わらず、京都では鏡開きを1月4日としている地域もあったり、1月15日に鏡開きをする地域もあります。

どうしても、これらお正月飾りをいつまで飾るのか、詳しく知りたい場合は、近くの神社にお問い合わせいただくと、詳しく教えていただけますので、一度聞いてみてください。

お正月飾りの正しい処分法

さて、松の内の期間飾ったお正月飾りは、先ほどから出ている、どんど焼きやらお焚き上げやらと呼ばれる火祭りにて処分をするのが正しい処分法です。
※鏡餅は別です。

お正月飾りはどんど焼き・お焚き上げで焼いて処分

どんど焼き・お焚き上げという行事は、神社や地域の有志の人達、市区町村が主体となって行うもので、神社の境内や河原、田んぼで行われます。

行われる日は、多くの場合以下のいずれかの日です。

  • 1月8日
  • 1月の第二日曜・第二月曜
  • 1月15日

どんど焼き・お焚き上げとは

お正月飾りを処分するどんど焼きというお祭りですが、ただお正月飾りを焼くだけが目的のものではありません。

このお正月飾りを焼いている火や煙に当たることで、歳神様のご利益に預かることができ、一年間の招福、厄払いになると言われます。

さらにどんど焼きでは、お正月飾りを焼く以外にも、お餅や団子を焼き食べることで、一年間の無病息災を祈願し、書初めを焼いてその火にあたると学業向上を祈願するなど、様々な一面を持ちます。

ただ焼いてもらうだけではなく、どんど焼きに参加して、そういった日本のお正月の文化に触れてみてはいかがでしょうか。

どんど焼きについてさらに詳しく知りたい方はこちらで詳しく解説しています。
どんど焼き/どんと祭りとはどんな意味・由来の行事?2019年はいつ行うか解説

自宅で処分も可能|捨てる際のポイント

お正月飾りをどんど焼きで処分をしたいが、持って行くことができないという場合や、どんど焼きを地域や近くの神社でしていないという場合もあります。

そんな時は、自宅で処分をしましょう。
正しくお清めと感謝の気持ちを込め、歳神様に失礼のないようにすれば、問題はありませんので、ご安心ください。

自宅で門松や松飾り、しめ飾りを処分する一般的な方法は、

お塩でお清めをし、一般ごみとして捨てる」です。
神様が宿るとされる神聖なものですので、ただ普通に捨てるのではなく次のような手順で丁重に処分をしましょう。

お正月飾りを自宅で処分する方法
  • お正月飾りを半紙等紙の上に置く
  • お塩を振る(合掌し一年の祈願や来ていただいた感謝の気持ちを述べる)
  • 大きな場合はばらしても良い
  • 他のごみとは分けた袋で捨てるのが良い

この他にも、お塩の代わりに、お酒でお清めをするという方法や、家の庭で焼却処分をするという方法もあります。

鏡餅の処分法は「鏡開き」

鏡餅の処分は、他のものとは別で、どんど焼きでは焼きません。

代わりに行われる行事が鏡開きと言う鏡餅を叩いて小さくして、食べるという行事です。

神様が宿ったお餅を、ぜんざいやお汁粉という小豆料理で食べることで、一年間の無病息災を願うのが通例です。

お正月飾りの飾り方と飾る場所

お正月飾りを飾り付ける場所は、近年住む環境の変化もあり、どこが適当なのか悩む方もいると思います。

飾り方と、飾り付ける場所について解説をいたします。

玄関や門に飾るお正月飾り

お正月飾りの代表的な種類2つを飾る玄関や門はとても重要な場所です。

玄関や門には、門松・松飾りとしめ飾りを飾り付けます。

最近はモダンなデザインやおしゃれな飾りが多く、飾り付けるのも楽しくなっていますね。

門松・松飾り

まず、玄関や門に飾る門松・松飾りです。

門松・松飾りに利用されている松に雌雄がある場合、正面から見て左に雄松、右に雌松を飾ります。
最近は雄松と雌松という分け方をしていないものもありますので、そこまで厳密にする必要はなくなってきてもいます。

ちなみに門松の場合は、長さが違う竹の配置によって、迎え飾りと出飾りに分かれたり、葉牡丹の紅白に合わせて、左右の配置が変わります。

松の雌雄の見分け方や、飾り方をさらに詳しく知りたい方はこちらで解説をしていますのでご覧ください。
門松の意味/由来とは|種類や飾り方、正月いつからいつまで飾るか解説
松飾りとはいつからいつまで飾るのか?意味や飾り方・外した後の処分法を解説

しめ飾り(注連縄)

しめ飾り(注連縄)も玄関や門の上部につけるお正月飾りです。
しめ飾りの形状は、輪飾り(リースと呼ばれる)や玉飾りが最近では多く、いわゆる注連縄という縄だけのものを玄関先に飾ることは見かけません。

しめ飾りを玄関に飾り付けると思いますが、こちらは特に決まった飾り方があるわけではありません。

一般的には、玄関や門の上部につけるものです。

床の間に飾るお正月飾り

家に床の間がある場合には、床の間に鏡餅を飾り付けましょう。

鏡餅

鏡餅の飾り方でポイントは、神様が宿る依り代になるので、南向きもしくは東向きに飾り付けを行うということです。

その上で以下の手順で鏡餅を飾り付けましょう。

鏡餅の飾り方
  • 三方(さんぽう)という神前に物を備えるときに使う台の上に半紙を敷く
  • 裏白(うらじろ)もしくは、ゆずり葉という植物を敷く
  • 葉の上に鏡餅を乗せる
  • 昆布を餅の上に乗せる
  • 橙(だいだい)を昆布の上に乗せる

ちなみにここに書いたのは、あくまで一般的に知られる方法で、地域によっては他にも紙垂を飾り付けたり、他の縁起物を飾ったりもします。

また、鏡餅を飾った後、床の間に余裕があるのであれば、鏡餅を一番右において、香炉、生け花を順に飾り付けるがよくマナー本にも書いている飾り方の基本になります。

生け花(縁起の良いお花)

生け花はお正月飾りではありませんが、お正月に花を飾り付ける家は多くあると思います。

それらは床の間に飾る以外にも、玄関やリビングと言う人が集まるところに飾ったりすると思います。

花や植物を飾る場合には、縁起の良いお花を飾るのが通例です。

特に、松竹梅を飾ったり、南天や赤い実が成る千両/万両と言った縁起物を飾ったり、冬の寒い時期に花を開かせる生命力の強い花が良いとされます。
例:菊、椿、蘭

菊も飾るのはよいのですが、お供えに利用される輪菊や小菊は避けましょう。

神棚

お正月には、歳神様へのお正月飾りだけでなく、神棚にもお正月に授与され飾り付けるものがありますね。

そういったものの扱いについてもご紹介します。

破魔矢

破魔矢はよく初詣でいただくものというイメージがあると思います。

破魔矢はお札と同じように扱うものですので、授与していただいたら神棚に飾ります。
飾り方は矢の先が下に向くようにします。

神棚がない場合には、壁に飾り付けたり、矢立に飾りますが、飾る高さは人の目線より上が望ましく、人が集まる居間に飾るのが良いとされます。
また、矢の先が地面に向かない場合は、南か東向きが良いとされます。

破魔矢の飾り方についてはこちらでさらに詳しく解説しています。
破魔矢とは|意味や効果と正しい方角への飾り方/置き方/処分の仕方を解説

熊手

破魔矢と同じく、初詣でもらうイメージの強い熊手ですが、こちらも神棚に飾るのが基本です。

神棚がない場合は、破魔矢と同じく、目線より上の場所、南向きか東向きに飾るのが基本です。

注連縄

神棚の注連縄も新年に新調することが多いと思います。

注連縄は地域によって飾るものの種類や飾り方が違います。

ごぼう締めという片方が太くなっているデザインのものを飾る方が多いと思いますが、その場合、正面から見て右側に太い方がくるように飾ります。

ただし、地域によって左に太いものがくるように飾るところもありますので、近くの神社で飾り方を確認するのが確実です。

水回り(トイレ/キッチン/お風呂場)や車等

上記で見たところが基本的にお正月飾りを飾る場所ですが、他にも水回りや車等にしめ飾りを飾ることがあります。

これは、しめ飾りが厄除けの力を持つと考えられていることから、こういったところに飾り一年間の安全を願います。

また、鏡餅を床の間に飾ったことに加えて、他の部屋や神棚に飾ることもあります。

これは、その場所にも歳神様に来ていただき幸せをもたらしてほしいと願うためです。
鏡餅は神様が宿るものですので、床の間以外に飾る場合には、目線より上の場所になるべくおいて、神様を見下ろさないようにしましょう。

マンション等で飾る場所がない場合

先ほど見た飾り付ける場所が家にちょうどない場合にはどうしたらよいのかをご紹介します。

飾り付けの基本的な注意点は以下の通りです。

  • 神様が宿るもの、神様の力が備わるものは目線より上になるべくおく
  • 置く場所は人が集まるリビングが良い
  • 日当たりが悪く、暗くないっているところはなるべく避ける
  • 飾り付けを置く場所には半紙を敷く

神棚等がない場合や、置くスペースがあまりないのであれば、以上の注意点を気にしましょう。

ただし、飾り付けるものによって、厳密に守るのが良いとされる決まりごとがありますので、それらに気を付けましょう。

企業でお正月飾りを飾る場合

企業の事業所等でお正月飾りを飾る場合も、上記で見た飾り付け方に気を付ければ問題はありません。

一点だけ、商売をされるのであれば、飾り付けで気を付けたいのは、門松を飾り付ける場合は、迎え飾りという飾り方にしましょう。

迎え飾りとは、「お金やお客さんを呼ぶ」という縁起を担ぐ飾り方です。
この飾りの逆の出飾りは子供の成長や結婚を祝うなど、家から出ていくことを祝うために利用されます。

お正月飾りにまつわるQ&A

今回は、かなり広くお正月飾りについて解説をしましたが、以下ではさらに細かく、気になるお正月飾りにまつわるあれこれを解説いたします。

お正月飾りは来年に使いまわして良い?

お正月飾りの使いまわしはいけません。

これは、お札を一年に一度新しいものにするのと同じ考え方ですが、神様は清浄を第一とします。

使いまわしは、歳神様へ失礼に当たると考えられるので、新しいもので気持ちよく神様にきていただき、良い一年をお迎えしましょう。

お正月飾る日は大安や仏滅等六曜を気にする?

お正月飾りを飾る日に大安や仏滅等の六曜は気にしないで大丈夫です。

物事を行う上で、暦を気にすることもあると思いますが、六曜という大安や仏滅はお正月飾りを飾る日に気にしないのが通例です。

お仏壇にお正月飾りはある?

お仏壇に特別飾るお正月飾りはありません。

お盆やお彼岸、年忌法要等で用いる打敷をお正月に飾るとされています。
打敷は浄土真宗、真言宗等から禅宗の曹洞宗等でも飾り付けます。

喪中はお正月飾りを飾る?

喪中の場合はお正月飾りは飾らないのが通例です。

お正月飾りを購入するときの気を付けるポイント

最近はキャラクターが入っていたり、おしゃれなデザインのお正月飾りが多くなりました。

特に、それらと伝統的なものを利用するのとでは違いはありません。

ただし、縁起を担ぐのであれば、以下で見る縁起物は何がついているのか?

といった部分を気にしたり、どんど焼きで焼いて処分できる素材なのかを確認すると良いかもしれません。

特に、最近は環境への配慮からどんど焼きで焼いてはいけない素材が指定されているので、処分に困らないようにそれらを確認しましょう。

最近では、Amazonや楽天、ネット通販でもお正月飾りは購入できます。
購入をした後、飾り付けが28日までにできるのかも確認しておきたいポイントですね。

餅花、繭玉、餅枝はお正月飾り?

餅花や繭玉と言った飾りは、お正月飾りとしても用いられますが、本来は小正月に飾り付けをしていたものです。

お正月飾りについている縁起物について

水引

結び方で「またこの幸せが訪れますように」「この幸せは一度だけでありますように」といった意味を持つ紙縒り(こより)の紐です。

紅白の水引でお正月のめでたいことを意味します。

紙垂

しめ飾りや鏡餅や様々なところで利用される紙垂は、

  • その場所が神聖な場所であるという境界を意味
  • 稲妻を意味(雨を降らし、五穀豊穣を願う)

という意味が込められています。

植物

正月の縁起物として、たくさんの植物や花が利用されます。

それらにも一つ一つ意味があります。

門松に利用されますが、万代をふるものとされ、長寿を願うという意味や、

成長が早く、過酷な環境でも育つことから、子供のたくましい成長を願う意味を持ちます。

一年で最も早く咲く花

そこになぞらえて、「出世」「開運」を意味するとされます。

ゆずり葉

新しい葉が成長すると古くなった葉は落葉することから、親から子へ世代が移ろうことを意味し、子孫繫栄を願うもの

南天

赤い実を付ける植物の南天は、「難が転ずる」という願いを込めて飾られる縁起物です。

千両・万両

南天と同様、赤い実を付ける植物で、富貴を意味する縁起物です。

うらじろ(裏白)

葉の裏が白い植物で、心の潔白を意味するものであり、白髪になるまで長生きをすると言う願いを込めた縁起物

ごぼう

細く長く地中で根を張る様子から、「細く長く幸せに」という意味を持つ縁起物です。

榊や杉

これらは門松や松飾りの代わりに利用されることもあった常緑樹です。

常緑樹は過酷な環境でも緑色で葉をつける生命力を持つことから、神様が宿ると考えられた理、長寿を願う意味があります。

松ぼっくり

邪気や不運を払うとされる。また女性がお守りにすると子宝を授かると言う願い意味も持つ

熊笹

雪に埋もれながらも緑色の葉を保つ強い生命力から長寿を願うという意味を持つ。

扇子

長寿や繁栄を願う縁起物

昆布

「よろこぶ」という言葉にかけられている縁起物

海老

おせちでも有名ですが、腰が曲がっているという様子に見えることから長寿を願うもの

熊手

福をかき集めるという縁起物

干し柿

「嘉来(かき)」、つまり喜びが来るという言葉にかかった縁起物

「鶴は千年」と昔から言われていますが、長寿を願い、夫婦仲が良くなるようにと言う意味などを持つ、めでたい鳥の縁起物

橙(だいだい)|みかんのような柑橘類

「代々続く」という言葉にかけて、子孫繁栄を願う縁起物