清明の意味とは|2019年は4月5日。二十四節気の清明の行事等を紹介

清明

清明の意味とは

清明とは二十四節気の春の節気の一つです。

清明の読み方は「せいめい」

清明は、「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉を略して清明と表記しますが、読み方は「せいめい」と呼ばれます。

清明の意味

清明という言葉は次のような意味から名づけられています。

「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」

太陽の光が万物を照らし、天地すべてのものが清く明るい季節で、咲いている花が何の花かも明らかにという意味です。

上記の表現は江戸時代の書物「暦便覧」という暦の本にかかれる内容の注釈をまとめた本の中に見られる記述です。

現代の暦の本の清明の意味は以下のように定義されます。

清明の意味

日差しもいよいよ強く空も明るく晴れ渡るという意味で夏の兆しが出始める頃。桐始華といわれ虹始見とも言われ、桐の花が咲き日の光が強いため雨の上がり際に虹の始めて見られるのもこの頃とされている。

出典:歓喜宝暦 神霊館 榎本書店

「清らかで明らかな様」という熟語としての意味も二十四節気の清明の意味に通ずるものがありますね。

清明は2019年は4月5日~

清明は太陽の位置によって、決められるものですので毎年日付が違います。(太陽黄経15度が清明に)

2019年は4月5日が清明の日となります。

毎年、4月4日か5日ごろが清明の日に当たります。

ちなみに清明というと、清明の節気が始まる初日を意味することが多いですが、次の二十四節気の「穀雨」までの15日間も意味します。

清明の15日後には穀雨という二十四節気が控えています。

ちなみにこれまでとこれからの清明の日は次のようになっています。

  • 2017年4月4日
  • 2018年4月5日
  • 2020年4月4日
  • 2021年4月4日

二十四節気の清明に相当する七十二候の意味

二十四節気の15日をさらに5日ごとに分けたものを七十二候と言います。

七十二候は二十四節気よりさらに季節の姿をとらえた表現の名前となっていています。

清明の期間は次の3候に分けられます。

  • 玄鳥至(つばめきたる)
  • 鴻鴈北(こうがんかえる)
  • 虹始見(にじはじめてあらわる)

それぞれの候について詳しくご紹介しましょう。

玄鳥至|清明の初候

玄鳥至(つばめきたる)は、読んで字のごとく日本に燕がやってくる時期ということを意味します。

少し肌寒さの残る季節ですが、ツバメがやってくるこの時期は、本格的に春の時期の到来を感じさせる時期ですね。

ちなみに、中国では桐始華(きりはじめてはなさく)と言われます。

鴻鴈北|清明の次候

鴻鴈北(こうがんかえる)は、日本で越冬をする雁(かり/がん)という鳥が北へと帰っていく時期を意味する言葉です。

雁はちょうどツバメと反対に日本を飛び立って行く季節の鳥です。

ちなみに、鴻鴈北(こうがんかえる)のちょうど反対の意味の「鴻鴈来(こうがんきたる)」という七十二候もあり、二十四節気では夏から秋に変わり朝の冷えを感じるようになる寒露に当たります。

虹始見|清明の末候

虹始見(にじはじめてあらわる)は、冬の乾燥した空気からどんどんと春らしい少し湿気を含む季節になります。

そのため虹がきれいにかかるようになることが増える季節だと言われます。

七十二候について詳しくはこちらで解説しています。

七十二候とは|二十四節気と読み方など解説。2019年72候カレンダー付

清明にまつわるもの事・年中行事

清明の日や清明の期間に関するものや、年中行事についてご紹介します。

灌仏会(かんぶつえ)・花まつり

灌仏会とは花まつりとも呼ばれる4月8日に行われる行事です。

この日はお釈迦様の誕生祭です。

花御堂という花で造った鮮やかな櫓のような建物を建てて、その中央に誕生仏像を安置し、甘茶を注ぎ、お祝いするというものです。

この甘茶を注ぐなどの行為にはお釈迦様の誕生の逸話が元になっち得ます。

それは、お釈迦様がお生まれになった時、産湯の代わりに、八大竜王(八大龍王)の阿那婆達多竜王が甘露を降らせ、その誕生をお祝いしたという逸話があります。

ちなみに、一般的には灌仏会や花まつりと言われますが、他にも「降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)」とも呼ばれます。

灌仏会について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

灌仏会とは|甘茶やお花等でお釈迦様の誕生日を祝う行事の意味を解説

十三詣り(じゅうさんまいり)

十三詣りは清明に当たる4月十三日に虚空蔵菩薩を祀る寺院へ、数え歳13歳の子供がお参りするという行事です。

虚空蔵菩薩は13番目に誕生した菩薩とされ、智慧・福徳・芸事などを司る菩薩様とされます。

虚空蔵詣りや知恵詣り、智慧もらいとも呼ばれ、虚空蔵菩薩のご利益に預かり、智慧や技芸の上達を願う行事です。

清明の時期の旬のもの

清明の時期は春らしく、果物のいちごなど旬のものが多いです。

魚であれば、しらす漁も解禁されている時期で、鰆(さわら)も旬にあたります。

中国では清明節という祝日に

清明という名前は日本ではあまり聞かなくなった言葉ですが、中国では、清明節という大きな年中行事の行われる日です。

中国の清明節は清明の日と同日で、伝統的な祝日になっています。

清明節は先祖のお墓参りをする日本のお盆のような日とされ、掃墓節(そうぼせつ)とも呼ばれるそうです。

お墓をきれいにし、お墓の近くで宴会をするということもするそうで、その起源は2000年以上も前とも言われます。

ちなみに中国ではこの清明節の前の日は寒食節と言い、これまた祝日になります。

日本ではあまりなじみのない清明の日は中国ではとても生活に密着したものとなっているようです。

沖縄では清明祭という年中行事も

この中国の清明節によく似た、行事が日本の中でも沖縄に根付いています。

沖縄では、清明祭(シーミー)、御清明(ウシーミー)と呼ばれます。

清明祭は、中国の清明節とにていて、お墓参りをしてお墓に重箱に詰めた料理を供え、それをお墓の前で集まった親戚一同で宴会をするというのです。

沖縄の伝統的なお墓も中国のお墓に似て、大きな造りをしていることが多く、沖縄以外の日本の地域では見られな特徴的な年中行事になっています。

清明は俳句の季語にも

清明を含む二十四節気はは俳句の季語にもなっています。

この時期の俳句の季語には他に、「花冷え、花時、花見、いかなご」などなど春らしい現象も増えるので、多くの季語があります。