友引にお通夜はできる|しかしお葬式(葬儀)/火葬の日程で友引は注意

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友引に通夜はできる|友引と通夜や葬儀の日程について

友引にお通夜はできます

友引に縁起が悪いのは葬儀・告別式・火葬を行うことですので、安心して行うことができます。

友引に通夜は大丈夫だが注意点も

縁起の問題や友引にお葬式ができない現実的な問題も、友引にお通夜を行うときはありません。

しかし、友引にお通夜をして、その翌日お葬式、火葬を行う事にはデメリットもあります。

今回は友引にお通夜、お葬式を行うことだけでなく、お通夜やお葬式の日程についても簡単に解説いたします。

お通夜の参考に|友引のカレンダー

友引だけを表示したカレンダーはこちらでまとめていますのでぜひ日程調整の参考にしてください。

友引カレンダー2018年/来年2019年版|葬式の日用・大安付の結婚式用も 

お葬式は避けお通夜は友引を避けない理由

ちなみに、なぜ友引にお葬式は避けて、友引にお通夜は良いのかも解説いたします。

友引の意味

そもそもの友引という六曜の日は次のような意味を持っています。

友引の意味
  • 朝と夕は吉だが昼頃は凶となる
  • 友を引くという言葉から、お葬式を行うことは凶
  • 逆に友を幸せに引くという意味で、お祝い事に吉
  • 何事も勝負がつかない日

六曜は中国からやってきた吉凶占いを元に日本で陰陽道などの影響を受けて今の形になっています。

友引も、日本に輸入された室町時代当初は「留連」などの表記が見られて今とは違う意味でしたが、「共引」という字に変化し、陰陽道の「友引日」と混同されるようになり現在の「友引」になっています。
友引について詳しく知りたい方はこちらで解説しています。

友引の意味とは|お葬式/お通夜や結婚式/入籍等友引にしてよいのか解説 

お葬式・火葬は友引の意味から縁起が悪い

友引にお葬式・火葬が縁起が悪いとされるのは、「友引」という感じから「故人が冥土に友を引く」という考えから生まれました。

このことから友引に葬儀を行うことは縁起が悪いと江戸時代ごろから考えられるようになったようです。

また、お葬式の後は火葬場で荼毘にふし、お別れをする必要がありますが、友引の日は火葬場の定休日になっているところが多いため、火葬ができないから友引にお葬式ができないという現実的な理由もあります。

弔問客の方で友引を意識する人への配慮からもお葬式を友引に行うのは避けるのが良いとされます。
詳しく知りたい方はこちらで解説しています。

友引に葬式が良くない理由|葬儀や告別式/火葬の日取りや注意点を解説

ちなみに、仏滅という六曜の日は「仏も滅びる大凶日」と言われていますが、お葬式を行うことは全く問題ありません。

仏滅にお葬式は問題なし|お通夜/葬儀/告別式の日程と仏滅等六曜について

友引にお通夜が大丈夫なのは

友引にお通夜が大丈夫なのは、お通夜という儀礼が「故人と別れをする式」ではなく、古来「鳥獣や悪霊から遺体を守るために、死者を葬るぜにゃは一晩中身近な人で火をともし続ける」という儀式でした。

現在では、通夜ぶるまいというそこに集まった友人や親戚と故人を偲んで談笑をする「故人を偲ぶ会」という側面もありますね。

お葬式に参列する際、友引にお通夜があったとしても縁起が悪いとは考えなくて大丈夫です。

友引とお通夜・お葬式(葬儀)の日にち等の注意点

友引にお通夜をすることは問題ありませんが、冒頭でご紹介した通り注意点があります。

友引にお通夜をする注意点や、お通夜~お葬式・火葬の日程の流れと知っておくと良いと思われることをご紹介します。

友引にお通夜を行う場合の注意点

友引にお通夜をしても問題ありませんが、多くの人が今でも友引にお葬式は避ける傾向があります。

第一生命のアンケート調査では60%もの人がお葬式を友引に行うことは縁起が悪いと考えており、お葬式の日をずらして友引にお通夜を行うようです。

友引の次の日は火葬場が混雑する

友引にお通夜を行う人が増えるため、その次の日はお葬式会場・火葬場が大混雑する地域がほとんどの様です。

特に火葬場は近年常にフル稼働の状態のところが多いとされ、友引の翌日の火葬場は大混雑したり、そもそも予約が取れないという状況が多いようです。

友引にお通夜を行う場合は、翌日の火葬場の混雑を覚悟しましょう。
故人とのお別れをゆっくりしたいという場合は以下のように日をずらすことをおすすめします。

仮通夜を友引にするなど日をずらす

友引の翌日火葬場の予約が取れない場合や、混雑を避けたい場合は、友引の日にお通夜ではなく、仮通夜という近親者で個人を偲ぶ会も行って日程を調整することもあります。

また、仮通夜はしないでも、日程をずらすこともできますが、その場合自宅にご遺体を安置できればよですが、遺体安置施設に安置する場合はこちらも近年フル稼働の状態で予約が取れるかどうかを確認する必要があります。

お通夜・お葬式(葬儀・告別式)の日程

お葬式は一般的に次のような日程で行われます。

無くなった時間 午前に死亡 午後に死亡
死亡日当日 お通夜 仮通夜 仮通夜
2日目 葬儀・告別式 本通夜 本通夜
3日目 葬儀・告別式・火葬 葬儀・告別式・火葬

これはあくまでモデルケースなのです。
上でも表記した通り、ご遺体を安置してお葬式の日をずらすこともできます。

これらの内、友引を気にするべきは最後の火葬を伴う葬儀・告別式です。

最近では友引にお葬式をすることも増えてきているようですが、参列する親族や弔問客の方に配慮をすることを忘れないようにしましょう。

また、北海道等一部地域ではお通夜の前に火葬を行うなど独自の文化があるようですので、お住いの地域の方式に合わせてください。

友引人形など弔問客への配慮を

友引にお葬式をすること自体をよいと考えない人が多いですが、どうしてもそこで行わなければならない場合もあると思います。

そんな時は、友引人形を棺に入れて、冥土への旅たちが寂しくないようにし、友人の方を引かないようにという風習もあります。

友引にお葬式をする場合についてはこちらで解説しています。

友引に葬式が良くない理由|葬儀や告別式/火葬の日取りや注意点を解説

お通夜と大安や仏滅等友引以外の六曜は関係なし

ここまではお通夜と友引について解説をしてきましたが、大安や仏滅盗った六曜のお話も触れます。

仏教と六曜は関係がない

まず、六曜は仏教と全く関係がありません。

これは宗派に限らず、仏教の有名な僧侶の方も話しているものです。

特に有名なもので、浄土真宗の開祖の親鸞の言葉があります。
親鸞曰く「日の吉凶を選ぶことはよくない」と言い、仏事を行う日と暦の吉凶を考えることは良くないと言います。

そもそも六曜とは、中国由来のものですが、陰陽五行という暦の基本の考えを元に、軍事戦略の吉凶・時刻の吉凶を占うものとして成立し、仏教とは関係のないものでした。

しかし、日本では今でも根強く六曜の考えは浸透しており、友引に関係のある日は特にありませんが、その他のもの事をする際には縁起を担ぐ意味でも注意してみてもよいかもしれません。

六曜について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

六曜の意味とは|順番の法則や起源を解説。六曜日カレンダー2018/2019年付

以下でそれぞれの意味を解説いたしましょう。

大安

大安の意味
  • 一日吉で何事にも吉
  • 結婚や開店・開業と言った慶事に吉

大安はお通夜をしても問題ありません。

大安の日は基本的に何をしても問題はなく、特に慶事などにはもってこいの日です。

大安の日についてや、大安がさらに吉日になる日について詳しくはこちらで解説しています。

大安とは|大安の意味・行うと良い事や暦の上で大安の日より良い日を紹介

先勝

先勝の意味
  • 午前は吉、午後は凶
  • 急ぎ事や勝負事に良い日であること
  • 願掛けを行うのにも良い日

先勝は六曜の順番で友引の前に当たる日ですので、お通夜をするのは避けましょう。

先勝の意味について詳しくはこちらで解説しています。

先勝とは|先勝の意味/読み方や注意すべき時間とは?結婚式等に縁起良いか解説

先負

先負の意味
  • 午前は凶、午後は吉
  • 平穏が良いとされる日
  • 争いごとや急ぎ事は避けるのが吉

先負は字面は凶に見えますが、そういうわけではありません。
先負の意味について詳しくはこちらで解説しています。

先負とは|先負の意味/読み方から納車や結婚式/入籍等に縁起良いか解説

赤口

赤口の意味
  • お祝い事・大事には用いない大凶の日
  • 午の刻(昼の11時~13時)は吉で他の時間は凶
  • 赤から連想する血や火を扱うことも凶

赤口はお通夜には問題ありませんが、実は仏滅に次ぐ凶日として多くのことが縁起が悪いとされる日です。
赤口について詳しくはこちらで解説しています。

赤口とは|赤口の意味や結婚式/入籍や納車、引越等してはいけないことを解説

仏滅

仏滅の意味
  • この日は一日凶である
  • 祝事・祭事などをこの日に行うのは縁起が良くないとされる
  • 俗信で万事に凶

仏滅は仏が滅びると表記しますが、元々は物滅と表記されていて、さらにその前は別の表記でした。

それがゆえもあり、仏滅には様々な説がありますがそれらについて詳しくはこちらで解説しています。

仏滅とは|仏滅の意味や納車/引越し等の吉凶、午後から大安等俗説の真偽も