立冬とはいつの意味か|冬至との違い、食べ物など冬の始まりを解説

四立-立春-立夏-立秋,立冬

立冬とは|由来や食べ物等の知識を解説

立冬(りっとう)という言葉をニュースで聞いたことがあると思います。
木枯らしが吹いて冬らしくなる時期を意味するのはご存知だと思います。

しかし、カレンダーにも載っていないし、具体的にいつなのかというのが少々わかりづらい言葉ですよね。

今回は立冬とはいつを指すのか冬至とはどう違うのか

また、立冬の起源中国で生まれた二十四節気の中での立冬の意味について解説をします。

立冬は2020年11月7日~

立冬は秋が深まって少し肌寒さが強くなってきたころを指します。

実は、日が決まっているわけではなく、毎年大体11月7日が立冬です

ちなみに、去年2019年は11月8日でした。

これは、うるう年と同じ考え方で、太陽の周期と365日がすこしずれているため、立冬の日も修正が必要になるのです。

立冬とはいつまでか

ちなみに、立冬とは11月7日あたりを指すだけの言葉ではありません。

立冬とは、11月7日頃~11月22日頃の15日間を指す言葉です。

それでは立冬についてさらに詳しく解説をします。

立冬とは二十四節気の冬の始まりを意味

立冬は呼んで字のごとく、

「冬の気配が立ち始めること」を意味する言葉です。

二十四節気の19番目の節目で、立冬の期間は、西北乾(戌亥)の方角から風が吹き、この風が吹けば天下和順すると言われ、とても平穏なであるとされています。

立冬は霜降(そうこう)と言う秋の最後の節目から、冬に変わりますという意味を持ち、立冬の後は小雪(しょうせつ)という節気になります。

ちなみに、立冬等の二十四節気が生まれた理由は、かつて中国の暦が太陰暦を採用していた時、実際の季節と月日が合わなくなることから、太陽の動きを24等分して季節と生活を合わせるためです。

二十四節気についてはこちらで詳しくご紹介しています。

二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは|意味の解説や24節気カレンダー2019年版付

2019年1月22日

立冬をさらに細かく分けた七十二候

二十四節気をさらに3つの候に分けた七十二候というものがあります。

それらは季節の変化を表した言葉で、まだ秋らしく感じるこの時期に、冬に向けて変わりゆく自然の姿を言い表しています。

初侯:山茶始開(つばきはじめてひらく)

山茶花は七十二候では「つばき」と呼んでいますが、実際は山茶花(サザンカ)です。

この山茶花が咲き始め冬の到来を感じさせます。

次候:地始凍(ちはじめてこおる)

朝夕の冷え込みが強くなり、大地が凍り始める時期です。

末候:金盞香(きんせんかさく)

金盞花(キンセンカ)という植物ではなく、水仙の花が咲き始める時期を意味します。

立冬と冬至の意味の違いは?

カレンダーに載っていて、小学校の理科でも習う「冬至」という言葉と立冬って似ていて紛らわしいですよね。

「冬至」とは、一年で最も昼が短い日(太陽の日照時間が最も短い日)を表します。

ちなみに、当時は12月22日頃を指す22番目の節目です。

夏至と冬至の「至」は一年で一番日の照っている時間が短い日と一番長い日に利用される言葉です。

立冬の時の食べ物・食べる意味とは?

日本では季節毎に昔から行っている様々な習慣がありますが、立冬にもそんな習慣があるのです。

立冬の時期は、季節の変わり目で、気温が低くなり、一日の寒暖差が最も激しくなる時期と言われています。

そのため、昔の人は立冬を元気に過ごすための工夫をして着ました。

「立冬補冬、補嘴空」ということわざ

このことわざは中国のことわざで、

「立冬の時期はしっかりと栄養補給を」という意味です。

健康を保つために、体を温める栄養価の高い食物をとるのが良いとされています。

しょうがやトウガラシと言った体を温める食材や、

11月7日は「いい鍋の日」とも言われるので、鍋料理もいいかもしれませんね。

ちなみにカボチャは冬至

ちなみに、立冬の習慣は今の日本ではあまり行われていないので、

冬至の日に家でカボチャを食べるのとごっちゃになっている人が多くいるようです。
ただカボチャも栄養価が高いので食べることは推奨されます。

ちなみにカボチャを冬至に食べる風習は、無病息災、運を上げるという意味があります。

運を上げると考えるのは、カボチャを漢字で「南瓜(なんきん)」と言い、「ん」(運)が2回つくからとのこと。

特に金運を上げると言われています。

立冬という季節にちなんだ知識

さて立冬という季節は11月初旬で、紅葉の季節、まだまだ私たちの肌感覚では秋を感じると思います。

ですが暦の上での「冬の到来」です。

そんな立冬と言う季節で知っておくと「おっ」と思われる豆知識をご紹介します。

立冬の挨拶

立冬の挨拶で最も使わるのが「立冬の候(りっとうのこう)」ではないでしょうか?

意味は「立冬の折・立冬のみぎり」と言ったものと同じで、
「立冬のころ」という意味です。

ビジネスの場面や、手紙の時候の挨拶として、使うと綺麗ですね。

ちなみに、「候」とは、二十四節気で24に割った季節を、5日単位で分けた5日間を意味する言葉です。

立冬は季語?俳句等で使おう

立冬はそのまま季語としても利用できます。

立冬のころの季語としては、時雨(しぐれ)、小春日(こはるび)、冬めく、と言った冬がこれから到来するという言葉や、まだすこし暖かい日もあるという言葉になるようですね。

立冬を英語で表現すると?

立冬はそもそも、中国伝来の暦の概念なので、英語にぴったりの表現はありません。

  • Start(beginning) of winter

等、冬の始まりという言葉で表します。

四立(しりゅう)立春,立夏,立秋,立冬とは?

立冬を聞いて、立春、立夏、立秋という言葉を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか?

これらの言葉をまとめて四立(しりゅう)と言います。

四立(しりゅう)は暦の上での季節の変わり目をそれぞれ意味します。

立春から春が始まるということですね。

立冬まとめ

いかがでしたか?

暦にはたくさんの先人の知恵が詰まっています。

昔の人の考えた様々な知恵を活用し、立冬の候は体調にご注意してください。