来年の干支は何|2021年の干支”丑”の意味等解説
来年2021年の干支は丑(うし)年です。
一般的な表現で来年の干支はうしではありますが、本来の干支で表現すると次のように表現されます。
来年の干支「丑(うし)」正式には”辛丑(かのとうし)”
干支と言うと、2020年今年の干支が「子(ねずみ)」2019年今年の干支は「亥(いのしし)」年、2018年「戌(いぬ)」年と動物だけを言うようになりましたが、正式には干支は、
2018年は戊戌(つちのえいぬ)
2019年は己亥(つちのとい)
2020年は庚子(かのえね)
という呼ばれ方をします。この話は後述します。
まずは、来年の干支である「丑(うし)」、辛丑(かのとうし)に関して、干支と性格についての話や年賀状に利用できる干支のイラスト等の様々な情報をご紹介します。
来年の干支の意味や様々な情報
干支は最近ではあまり利用されなくなっていますが、古来から性格、相性、運勢診断に利用されたり、その干支の年は社会全体でどんな年になりやすいなどの謂れがあります。
来年の干支の「丑」の意味
性格や年の運勢を見るものや時刻方角を意味する言葉としても利用されていた干支ですので、そもそもは様々な意味を持っていました。
来年の干支を表す漢字である「丑」も、本来は動物のうし(牛)を意味する言葉ではありません。
干支は本来中国の殷の時代に起源を持つとされ、「丑」という漢字も本来は「紐(ちょう)」という漢字だっとされます。この字の意味は
万物が固定された状態にあることを表し萌芽が種子の中に生じて今から伸びようとする時期を示す。
出典:歓喜宝暦、神霊館 榎本書店出版
とされます。
後の中国の戦国時代(東周)の頃に、誰にでもわかるようにと動物が当てはめられ、十二支の動物のレースのお話が生まれたとされます。
2021年の干支「丑」はどんな年になると言われるか
来年の干支から、来年はどうなるのかということを予測するのは実は古くからあります。2020年「子」の年は株式市場では「繁栄」する年だと言われます。
実際日本株はバブル景気崩壊後、ついに最高値を突破しましたね。(実体経済を反映していない等の意見もありますが)
そこで、丑年はどうなるのかですが、株式市場では「丑は躓き(つまずき)」と言われ、戦後東証のデータで丑年の相場は十二支中で最低です。
株相場などの年の世相だけに限らず、干支にはそれぞれの動物と関連付けて、その年の生まれの人の性格・性質を占うということが行われます。
海外では12星座によって性格がある程度決まっているのと同じようなものです。
ただし、本来の干支を利用した占いというものは、動物が関連付けられるよりもはるか前に生まれたものであって、動物の特性が人の性格に影響しているという迷信のような考えは後付けです。
本来の干支で性格や相性を見るというのは星の動き、さらには自然の観察などを踏まえ、易経という中国の占いのエッセンスを組み込んだものだとされます。
ちなみに、干支は英語で「Chinese zodiac(チャイニーズゾディアック)」と言います。
zodiacとは黄道帯と呼ばれる、12星座を配置した図のことを言います。
干支の場合は12星座が由来ではありませんが、その成立は天体の配置によるもので共通するものがあります。
丑(うし)が干支の人の性格について
さて、来年の干支の丑(うし)年の人の性格ですが、次のように言われています。
丑(うし)生まれの人は
正直で忍耐力あれど、軽率で怒りっぽい傾向がある。肉親と縁薄く他人の中で苦労する可能性あり。晩年は向運。
出典:歓喜宝暦、神霊館 榎本書店出版
来年の干支の画像イラストリンク集
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干支は正式には「十干十二支」
さて、冒頭で簡単に説明をした、
2021年来年の干支は正式には「辛丑(かのとうし)」
であるという話。
実は、干支はこの章のタイトルの通り、元々「十干十二支」の干と支を合わせて「えと」と読んでいます。
私たちが干支(えと)と聞いて思い浮かべる動物たちは実は干支の「十二支」を表しています。
干支という十干十二支で私たちは60ものパターンに分かれます。
先ほど見た丑(うし)年の人で来年が年男だという人の中でも、さらに詳細に見ると5つのパターンがあります。
来年の干支「辛丑(辛丑)」の他には
- 乙丑(きのとうし)
- 丁丑(ひのとうし)
- 己丑(つちのとうし)
- 癸丑(みずのとうし)
と言う5つに分けられるのです。
ちなみに、易経ではこれらそれぞれの性格、運勢等を見るのです。
気になった人のために、皆さんが十干十二支では何に当てはまるのか早見表を作成したのでご覧ください。
(環境によって表示されない場合があります。ご了承ください。)
「十干十二支」の早見表
西暦 | 和歴 | 十干 | 十二支 | 読み |
1924年 | 大正13年 | 甲 | 子 | きのえねずみ |
1925年 | 大正14年 | 乙 | 丑 | きのとうし |
1926年 | 昭和元年 | 丙 | 寅 | ひのえとら |
1927年 | 昭和2年 | 丁 | 卯 | ひのとうさぎ |
1928年 | 昭和3年 | 戊 | 辰 | つちのえたつ |
1929年 | 昭和4年 | 己 | 巳 | つちのとへび |
1930年 | 昭和5年 | 庚 | 午 | かのえうま |
1931年 | 昭和6年 | 辛 | 未 | かのとひつじ |
1932年 | 昭和7年 | 壬 | 申 | みずのえさる |
1933年 | 昭和8年 | 癸 | 酉 | みずのととり |
1934年 | 昭和9年 | 甲 | 戌 | きのえいぬ |
1935年 | 昭和10年 | 乙 | 亥 | きのといのしし |
1936年 | 昭和11年 | 丙 | 子 | ひのえねずみ |
1937年 | 昭和12年 | 丁 | 丑 | ひのとうし |
1938年 | 昭和13年 | 戊 | 寅 | つちのえとら |
1939年 | 昭和14年 | 己 | 卯 | つちのとうさぎ |
1940年 | 昭和15年 | 庚 | 辰 | かのえたつ |
1941年 | 昭和16年 | 辛 | 巳 | かのとへび |
1942年 | 昭和17年 | 壬 | 午 | みずのえうま |
1943年 | 昭和18年 | 癸 | 未 | みずのとひつじ |
1944年 | 昭和19年 | 甲 | 申 | きのえさる |
1936年 | 昭和20年 | 乙 | 酉 | きのととり |
1946年 | 昭和21年 | 丙 | 戌 | ひのえいぬ |
1947年 | 昭和22年 | 丁 | 亥 | ひのといのしし |
西暦 | 和歴 | 十干 | 十二支 | 読み |
1948年 | 昭和36年 | 戊 | 子 | つちのえねずみ |
1949年 | 昭和24年 | 己 | 丑 | つちのとうし |
1950年 | 昭和25年 | 庚 | 寅 | かのえとら |
1951年 | 昭和26年 | 辛 | 卯 | かのとうさぎ |
1952年 | 昭和27年 | 壬 | 辰 | みずのえたつ |
1953年 | 昭和28年 | 癸 | 巳 | みずのとへび |
1954年 | 昭和29年 | 甲 | 午 | きのえうま |
1955年 | 昭和30年 | 乙 | 未 | きのとひつじ |
1956年 | 昭和31年 | 丙 | 申 | ひのえさる |
1957年 | 昭和32年 | 丁 | 酉 | ひのととり |
1958年 | 昭和33年 | 戊 | 戌 | つちのえいぬ |
1959年 | 昭和34年 | 己 | 亥 | つちのといのしし |
1960年 | 昭和35年 | 庚 | 子 | かのえねずみ |
1961年 | 昭和36年 | 辛 | 丑 | かのとうし |
1962年 | 昭和37年 | 壬 | 寅 | みずのえとら |
1963年 | 昭和38年 | 癸 | 卯 | みずのとうさぎ |
1964年 | 昭和39年 | 甲 | 辰 | きのえたつ |
1965年 | 昭和40年 | 乙 | 巳 | きのとへび |
1966年 | 昭和41年 | 丙 | 午 | ひのえうま |
1967年 | 昭和42年 | 丁 | 未 | ひのとひつじ |
1968年 | 昭和43年 | 戊 | 申 | つちのえさる |
1969年 | 昭和44年 | 己 | 酉 | つちのととり |
1970年 | 昭和45年 | 庚 | 戌 | かのえいぬ |
1971年 | 昭和46年 | 辛 | 亥 | かのといのしし |
西暦 | 和歴 | 十干 | 十二支 | 読み |
1972年 | 昭和47年 | 壬 | 子 | みずのえねずみ |
1973年 | 昭和48年 | 癸 | 丑 | みずのとうし |
1974年 | 昭和49年 | 甲 | 寅 | きのえとら |
1975年 | 昭和50年 | 乙 | 卯 | きのとうさぎ |
1976年 | 昭和51年 | 丙 | 辰 | ひのえたつ |
1977年 | 昭和52年 | 丁 | 巳 | ひのとへび |
1978年 | 昭和53年 | 戊 | 午 | つちのえうま |
1979年 | 昭和54年 | 己 | 未 | つちのとひつじ |
1980年 | 昭和55年 | 庚 | 申 | かのえさる |
1981年 | 昭和56年 | 辛 | 酉 | かのととり |
1982年 | 昭和57年 | 壬 | 戌 | みずのえいぬ |
1983年 | 昭和58年 | 癸 | 亥 |
みずのといのしし
|
1984年 | 昭和59年 | 甲 | 子 | きのえねずみ |
1985年 | 昭和60年 | 乙 | 丑 | きのとうし |
1986年 | 昭和61年 | 丙 | 寅 | ひのえとら |
1987年 | 昭和62年 | 丁 | 卯 | ひのとうさぎ |
1988年 | 昭和63年 | 戊 | 辰 | つちのえたつ |
1989年 | 平成元年 | 己 | 巳 | つちのとへび |
1990年 | 平成2年 | 庚 | 午 | かのえうま |
1991年 | 平成3年 | 辛 | 未 | かのとひつじ |
1992年 | 平成4年 | 壬 | 申 | みずのえさる |
1993年 | 平成5年 | 癸 | 酉 | みずのととり |
1994年 | 平成6年 | 甲 | 戌 | きのえいぬ |
1995年 | 平成7年 | 乙 | 亥 | きのといのしし |
西暦 | 和歴 | 十干 | 十二支 | 読み |
1996年 | 平成8年 | 丙 | 子 | ひのえねずみ |
1997年 | 平成9年 | 丁 | 丑 | ひのとうし |
1998年 | 平成10年 | 戊 | 寅 | つちのえとら |
1999年 | 平成11年 | 己 | 卯 | つちのとうさぎ |
2000年 | 平成12年 | 庚 | 辰 | かのえたつ |
2001年 | 平成13年 | 辛 | 巳 | かのとへび |
2002年 | 平成14年 | 壬 | 午 | みずのえうま |
2003年 | 平成15年 | 癸 | 未 | みずのとひつじ |
2004年 | 平成16年 | 甲 | 申 | きのえさる |
2005年 | 平成17年 | 乙 | 酉 | きのととり |
2006年 | 平成18年 | 丙 | 戌 | ひのえいぬ |
2007年 | 平成19年 | 丁 | 亥 | ひのといのしし |
2008年 | 平成20年 | 戊 | 子 | つちのえねずみ |
2009年 | 平成21年 | 己 | 丑 | つちのとうし |
2010年 | 平成22年 | 庚 | 寅 | かのえとら |
2011年 | 平成36年 | 辛 | 卯 | かのとうさぎ |
2012年 | 平成24年 | 壬 | 辰 | みずのえたつ |
2013年 | 平成25年 | 癸 | 巳 | みずのとへび |
2014年 | 平成26年 | 甲 | 午 | きのえうま |
2015年 | 平成27年 | 乙 | 未 | きのとひつじ |
2016年 | 平成28年 | 丙 | 申 | ひのえさる |
2017年 | 平成29年 | 丁 | 酉 | ひのととり |
2018年 | 平成30年 | 戊 | 戌 | つちのえいぬ |
2019年 | 平成31年 令和元年 | 己 | 亥 | つちのといのしし |
2020年 | 令和2年 | 庚 | 子 | かのえねずみ |
2021年 | 令和3年 | 辛 | 丑 | かのとうし |
2022年 | 令和4年 | 壬 | 寅 | みずのえとら |
干支・十二支についてさらに詳しく!
干支とは、3000年もしくはそれ以上前の中国で生まれたとても古い概念です。
そもそも、干支とはどんな意味を持ったのか、そして、十二支になった動物たちはどうして、あの順番になったのかと言った気になる話をしましょう。
干支の意味
まず干支とは、中国の伝説の王朝とも言われた殷の時代からすでに存在したといわれるものです。
元は、5惑星で最も重要とされた木星が12年で天を一周する、その周期から12周期が生まれます。
実は、この時から「子丑寅…」という十二支は存在していたのですが、動物は当てはめられていませんでした。
後に、中国の戦国時代(BC500~)にわかりやすく動物を当てはめたと言われています。
なので干支の性格占いは動物とはそもそもは関りがないのです。
干支の順番
干支の動物の順番には中国の神話が残されているのはご存知ですか?
神様がある年の瀬に、動物たちにこのようなレースを持ちかけました。
「元日に私のところまで来なさい。早かったものから12番目までは、一年間お前の年(大将)にしてあげよう」と
多くの動物がこのレースにやる気を出します。
十二支に入っていない猫や象なんかもレースに参加していたようです。
ただ、猫は神様のところにいつ行けばいいのかがわからなくなったので、ネズミにいつにつけばいいのかを聞きました。
するとネズミは、敵を減らすために、到着の日を一日遅い日だと言ったのです。
さて、レース間近となった最中、神様のもとまではかなりの距離があって、レースは長いものになるので、それぞれの動物はレースに向けて準備をしていました。
そんな中、丑(うし)だけは、自分が足が遅いことを知っていたので、一足早く動き出しました。
ネズミはこの丑(うし)の動きを察知し、背中に乗って寝ながら丑に運ばれていくのでした。
そして、神様の元についた時、牛は自分が一番だ!と思ってゴールを切ろうとした時、背中からネズミが飛び降り一位になってしまいました。
そして、他の動物も続き、今の十二支である、
子(ネズミ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)辰(竜)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)になったのです。
陰陽と五行と干支
さて、来年の干支の話から、かなりディープな話になってきましたが、この部分は簡単に解説します。
干支というものがそもそも、動物ではなく、中国で生まれた暦の考え方から発展したものだという話がありました。
そして干支はそこから性格や吉凶を占ったり、時間、方角、年にまで様々なところに使われるようになりました。
干支がそこまで広く利用されるようになったのは、中国で生まれた陰陽と五行という考え方を干支に当てはめて利用されるようになったからです。
陰陽とは、宇宙を支配する2つの相反するものを指します。
例:日と月、男性と女性、春と秋のようなものです。
五行とは、木・火・土・金・水という森羅万象、万物の素、原理を表します。
干支は様々な東洋で生まれた占いはこの陰陽と五行の考え方をすべて基盤としています。
そして、この基盤をもって干支は生活の隅々にまで浸透していきます。
この話はまた別のところで詳しく解説します。
「来年の干支は何なんだろう?」という素朴な疑問は、何千年物歴史の賜物だということを知っておくのもいいかもしれませんね。