小満とは(2019年は5月21日)|二十四節気の小満の意味や旬の食べ物を解説

小満

小満とは|2019年は5月21日

小満とは2019年は5月21日から6月5日までの期間を意味します。

現代の生活であまり意識をしませんが、古くは農耕など生活に直結する一年の季節を把握するために太陽の位置によって一年を24の節気に分けた二十四節気の一つです。

二十四節気8番目の小満

二十四節気の小満は、立夏の次に来る節気で、暦の上ではまだ夏に入ってすぐの時期、梅雨に入る前にやってきます。

小満の読み方「しょうまん」

小満は「しょうまん」と読みます。

「小満」と漢字が当てられる意味や、小満とは暦の上ではどんな期間なのかを解説します。

また、小満の時期にちなんだ挨拶表現などもご紹介します。

小満の意味や由来

小満の意味は暦の本では次のように定義されています。

小満の意味

陽気が天地に満ちるのでこの語あり。又、苦菜秀靡草枯麦秋至くさいしょうじびそうかればくしゅういたるとあるようににがなは生じ春に咲いたなずなは枯れ、麦秋即ち厳冬を雪の下で耐え過ごしてきた麦が穂をつけて収穫が近くなってい来る。

この頃になると、新緑は深さを増していき、満開の花に実を付ける花など様々な動植物の勢いが強くなっていることを見て取れるようになります。

ちなみに、「苦菜秀・靡草枯・麦秋至」この言葉は二十四節気の小満をさらに5日ごとに分けた七十二候というもので、その時の季節の移ろいを表現する言葉です。

こちらは中国の七十二候で、日本の風土に合わせた七十二候もあります。

小満の七十二候

小満を3つに分ける七十二候は私たちの生活の中では気づかないような自然の変化を表現しています。

初侯:蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

絹の原料の糸を作る蚕が桑の葉を食べ成長する時期です。

次候:紅花栄(べにばなさかう)

紅花(べにばな)は古くから紅色の元となる植物として知られ、その花が咲き始めるのがこの時期です。

末候:麦秋至(むぎのときいたる)

夏に向けて真っ盛りのこの時期、秋に稲穂が黄金色に実るように、麦が黄金色に実る時期です。

七十二候についてはこちらで詳しくご紹介しています。

七十二候とは|二十四節気と読み方など解説。2019年72候カレンダー付

また、二十四節気についてはこちらで詳しくご紹介しています。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは|意味の解説や24節気カレンダー2019年版付

小満芒種(スーマンボースー)

二十四節気の小満と芒種を二つ合わせた、小満芒種と書いて沖縄では「スーマンボースー」と言い、梅雨の時期を意味するようです。

本州等日本の広い地域で梅雨入りは小満の後であることが多いのですが、早く梅雨入りする沖縄では小満の時期から梅雨入りをします。

芒種とは(2019年は6月6日)|意味や読み方,縁起が良いという由来を解説

小満の候の使い方|時候の挨拶

小満は、時候の挨拶でも利用される言葉で「小満の候」や「小満のみぎり」などの言葉が使われます。

小満の候という言葉を使う時期は、もちろん小満の間になります。

使い方としては、

「小満の候、貴社においてはますますご興隆のこととお慶び申し上げます」と文頭の時候の挨拶に入れます。

文末には、小満の候の季節柄に触れ、相手を気遣う文章で締めくくります。

結びの例文としては、

「これから暑い季節へと向かいますので、ご自愛ください」

などの文章があります。

小満にまつわること

その他、小満の時期についてさらに詳しく見ていきましょう。

小満の旬な食べ物

小満の時期はフルーツに旬のものが多く出てきてケーキなどでもそれらを使ったものが多く見られます。

  • メロン
  • イチゴ
  • ビワ
  • サクランボ
  • キウイ
  • パイナップル

最近ではほとんど通年で手に入ったりもしますが、やはり旬のものはおいしいですね。

また、フルーツ以外も野菜の旬や海の幸の旬なども多くあります。

小満は俳句の季語

小満はあまり聞きなれない言葉ではありますが、季語でもあります。

小満の時期の時候の言葉で季語となるものには他に、「薄暑」や「麦の秋」などがあります。

小満の時期に旬の花

立夏に引き続き花が咲き乱れる小満の時期は、梅雨に入る前の殻っとした過ごしやすい季節、お花畑に行く人も多いと思います。

小満の時期に満開になる花には、

  • アヤメ・カキツバタ
  • スイレン

と言った水辺にきれいな花を咲かせる花があります。

ちなみに、小満の時期に行う小満祭というのが長野の稲荷神社にて行われるようですが、そこでは小満祭(こまんさい)と呼ぶようです。