小暑とは|2020年は7月7日~
小暑とは二十四節気の一つで、夏至から約15日経ち、梅雨が明け夏本番の時期を意味します。
小暑の読み方「しょうしょ」
小暑の読み方はそのままで「しょうしょ」、一年で最も暑いと言われる大暑のに入る前にやってきます。
暦の上での小暑についてさらに詳しく見ていきましょう。
小暑の意味
小暑と言うのは、毎年7月7日頃から約15日間を意味する言葉で、その初めの日である7月7日頃を意味することもあります。
小暑の意味は暦の本では次のように定義されます。
いよいよ夏も盛りに近く温風至蟋蟀居壁鷹始撃とあり温い風と共にこおろぎが壁に鳴きたかが陰の気を感じて他の鳥類を攻撃し始めると言われる。
出典:歓喜宝暦 神霊館 榎本書店
夏至と言う太陽が最も高く上がる日を超え、地表や海水が温まり出し、夏本番になる時期が小暑です。
温風至/蟋蟀居壁/鷹始撃と言うのは、七十二候という一年を5日毎の候に分け、その時の自然の姿を表現したもので、上記のものは中国の七十二候です。
小暑の七十二候
小暑の15日間を最初の5日(初侯)、真ん中の5日(次候)、最後の5日を末候に分け、日本の風土に合わせて次のように表現されます。
初侯:温風至(あつかぜいたる)
梅雨も明けて陽の光がさんさんと照りつけ、夏を感じる季節です。
次候:蓮始開(はすはじめてひらく)
蓮の花が咲き始める頃です。
末候:鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)
鷹のひなが巣立ちをし始める時期です。
七十二候については以下で詳しくご紹介しています。
小暑がいつになるかは年によって違う
小暑は年によって日が変わります。
これは小暑を含む二十四節気が太陽の位置によって日を割り出しているためです。(ちなみに黄経105°に来た時に小暑となります。)
大体7月7日となりますが、前後することがあります。
ちなみに2018年やそれ以前も長いこと小暑は7月7日で七夕の日にやってきています。
暑中とは小暑と大暑を意味(2020年は7/7~8/6)
暑中見舞いを送る期間となる「暑中」というのは、この二十四節気の小暑と大暑という”暑”がつく節気の中を意味します。
冬に送る寒中見舞いは小寒と大寒の”寒”中ですが、今でも日本の文化にはこの二十四節気が影響をしています。
ちなみに暑中見舞いをお送りする日に関しては、小暑から大暑の間(立秋の前日まで)ならいつでも良いと考える説もあれば、
暑さが最も厳しくなる土用の間(立秋の前の土用の期間)に送るのが良いとする説や、大暑からが良いという説などがあります。
ちなみに立秋を超えてしまうと、暑中ではなく残暑見舞いとなります。
暑中見舞いでは書き出しに時候の挨拶で「小暑の候・大暑の候」ではなく、「暑中見舞い申し上げます」と使われるのが通例ですが、小暑の時期に送るメールや手紙に使われる「小暑の候」と言った時候の挨拶について解説します。
「小暑の候」等時候の挨拶
「小暑の候」は小暑の時期に使う時候の挨拶です。
「小暑の候」等時候の挨拶の意味
時候の挨拶とは、ビジネスメールや手紙の書き出しの際に季節がらに触れる部分を意味します。
よく利用される形式では、
①頭語
(拝啓等)
②時候の挨拶
③安否の挨拶
(貴社にはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。等)
このような文があって本文に入ります。
小暑の候と言うのは、②の部分に入れます。
- 小暑の候、貴社にはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
このように利用しますが、小暑の候の代わりに、「小暑のみぎり」や季節の挨拶として、「梅雨も明け、晴天が続く今日この頃」などの文章も使われます。
小暑にまつわる事
二十四節気の小暑の頃にまつわる様々なもの事についてご紹介します。
小暑は俳句の季語に
小暑は俳句の季語としても利用されています。
小暑の時期に利用される季語には他に、
「梅雨明、炎昼、七夕、祇園祭」などなど梅雨明けから夏らしくなり、気温が一気に上がる小暑は、時候を意味する季語や、行事事も多く様々な季語があります。
小暑の頃に旬の花や食べ物
小暑の頃には夏に旬を迎える花や食べ物が多く見られるようになります。
小暑の頃の旬の花
- ひまわり
- 蓮
- ハイビスカス
- ラベンダー(北海道が特に旬)
他にもたくさんの花が旬を迎えますが、ひまわりや蓮、ラベンダーなどは花畑が多くきれいな場所へ見に行くなどしたい花をご紹介しました。
小暑の頃の旬の食べ物
小暑の頃は夏野菜や夏の果物が旬を迎えだす時期で、夏本番を感じる時期です。
- すいか
- メロン
- パイナップル
- マンゴー
- 桃
- トウモロコシ
- なす
- ゴーヤ
などなど店頭からも夏を感じる季節です。
小暑の行事「七夕」
小暑の時期にある行事で大きなものは七夕です。
七夕は彦星と織姫が天の川を年に一度だけ超えることができる日、竹に願いを書いた短冊を飾るなどの風習が今でも見られます。
七夕は元々は、七夕の節句(しちせきのせっく)というご節句の一つとして宮中の行事でした。
この七夕の伝説は中国由来ですが、七夕を「たなばた」と読む由来としては古くは日本の禊の行事(穢れを払う神道の概念)とも言われるなどとても古いものだとされます。
ちなみに、小暑に土用の丑の日がやってくることもありますが、多くの場合、土用の丑の日は大暑の日に当たります。