十三夜(13夜)の意味とは|2020年の十三夜はいつかや由来や意味を解説

十三夜,13夜

十三夜(13夜)とは?いつの月を意味する?

十三夜は13夜とも表記をしますが、日本の古来からある年中行事の一つで、月がきれいな日・夜を意味します。

十三夜は元々旧暦の9月13日に綺麗な月を愛でるお月見の行事で下。

2020年の十三夜は10月29日の月

今年2019年は10月11日の秋も深まった時期が十三夜です。

いつ十三夜になるのかは、毎年違います。
これは旧暦の9月13日を現在の太陽暦に戻す際に大きく日付が変わってしまうからです。

ちなみに、2019年は10月11日、2018年は10月21日。2017年は11月1日。2016年は10月13日とかなりのずれが生じています。

2021年は10月6日で少し早めになっています。

十三夜・13夜の読み方は

十三夜/13夜はそのまま「じゅうさんや」と読みます。

後程見る、十日夜という月を愛でる日があるのですが、こちらは「とおかんや」と読みづらいですね。

十三夜と十五夜(中秋の名月)はどう違う?

十三夜は今の日本ではかなりマイナーで、十五夜(いわゆる中秋の名月)の陰に隠れているような存在感ですね。

しかし、これらの二つは意味も由来もかなり違います。

十三夜の意味と由来

十三夜の名前の意味は、新月から数えて13日目のお月さまを意味することから名づけられました。

十五夜(中秋の名月)は中国が由来の月を観賞するイベントですが、十三夜は日本固有のイベントです。

十三夜は元々、収穫を行っている真っ只中である旧暦の9月13日に行うものであることから、秋の収穫のお祭として根付いたのではないかと呼ばれています。
※平安貴族の風習が起源という説も

書物の中では、延喜19年(西暦919年)醍醐天皇の御代に宇多法皇が観月の宴を行ったと表記があり、1000年を超える歴史のあるイベントです。

十三夜は十五夜に次ぐ観月の人され、十五夜の月を明月と呼ぶのに対し、十三夜の月には名月という字を当てられるとされますが、最近では十五夜も名月と表記します。

十五夜のお月見についてはこちらで詳しく解説しております。

十五夜-お月見

十五夜のお月見とは(2019年は9月13日)|由来や十五夜以外のお月見はいつか等ご紹介

2019年8月27日

片見月はNG

今では、十五夜は知っていても、十三夜は見ないと言う人も多いと思います。

しかし、片方だけを見ることを「片見月」と呼び、縁起が良くないとされています。

さらにマイナーな十日夜も

ちなみに、十五夜、十三夜と来て、さらに先ほど名前がでた十日夜という月を観賞する日があります。

十日夜は旧暦の10月10日の収穫祭と共に行われるお月見イベントで、十五夜、十三夜に次ぐ美しい月と言われています。

十三夜の月はどんな月?

ちなみに、十五夜(中秋の名月)と言えば、真ん丸の満月で、

「月でウサギが餅つきをしているー!」と

子供が声を上げるイメージが湧きますが、十三夜は名前の通り、新月から13日目、つまり満月ではないお月さまなのです。

十三夜の月の形は満月ではない?

十三夜は大体満月の8割ほどの丸さの月を愛でるイベントです。

しかし、「十三夜に曇りなし」とも呼ばれ、空気が澄み、天気も崩れにくい季節なので、とてもきれいな月を観賞できます。

ちなみに、十五夜は9月中旬で台風や秋雨前線の影響もありあまりきれいな月を見れないことが多いとも言われています。

十三夜の月の別名

十五夜を中秋の名月や芋名月と呼ぶように、十三夜にも別名があります。

後の月(のちのつき)

中秋の名月に次いで美しいということもあり、十五夜の月の後の美しい月で、「後の月」と呼ばれます。

栗名月・豆名月

また、十五夜の芋名月が芋を収穫しお供えしたことから名づけられたのと同じように、栗や豆を備えて観賞したことから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。

十三夜の月へのお供え物等-観賞方法

十五夜のお月見ではお団子をお供えしてお月様を見るというのは昔からの決まりのようになっていますね。

それでは十三夜ではどのような習慣があるのか、観賞の方法を見ていきます。

十五夜のように団子はお供えするか

十三夜もお団子をお供えしてお月見をする習慣はあります。

また、この時期旬を迎える栗やブドウと言った果物、名前の由来にもなっている豆を備えることもあるようです。

また、お月見のイラストなんかでよく見る、「ススキ」もお供えをするようです。

ススキは、お米の秋の収穫をお願いするという意味で、穂の出た稲穂に見立て飾るという習慣があります。

また、ススキは茎が空洞なので、神様がいらっしゃる、神様の依り代とも考えられてきました。

そのため、悪霊や禍から収穫物を守り、翌年の豊作も願うという意味を込められています。

十三夜にまつわる情報

十三夜という風流な年中行事をさらに彩る様々な情報をご紹介します。

俳句や短歌に|季語としての十三夜

十三夜自体も季語に利用するものです。

十三夜の別名の豆名月や栗名月もそうですが、このほかに、この時期の月の表現で、

名残の月、二夜の月、後の月

何かも季語に使えますね。

十三夜という文化を英語で表現すると?

十三夜を意味するダイレクトな英語表現は存在しません。

しかし、十三夜に見る月の形を「Waxing gibbous」上弦の月~満月の間の月の段階のこととして表現できます。

もしくは文章で、

We Japanese has culture to watch the thirteenth night of lunar monthと表現するかになります。