霜降の意味とは(読み方はそうこう)|何月にあたる?
霜降とは10月23,34日~11月7,8日の期間を表す日本古来からある暦の表現です。
ちなみに2020年の霜降は10月23日~11月6日です。
読み方は、「しもふり」と呼んでしまいそうですが、「そうこう」と読みます。
霜降の時期は、秋が深まり、朝露が冷気に冷やされて、「霜が降る」季節であることからつけられた名前です。
都会では中々みられませんが、霜降の時期は地面が明け方氷点下になり霜が降り始めると言われています。
霜降(そうこう)は二十四節気の一つ
霜降(そうこう)は日本に古来からある暦ですが、元は中国で生まれた二十四節気という暦の中の季節の一つです。
二十四節気の中では、霜降は、寒露と立冬に挟まれた、秋の最後の季節です。
霜降は神無月(10月)から霜月(11月)にかけての季節ですが、霜月(11月)もまた、霜が降りる時期として霜月と名付けられていますので霜降は11月のイメージが強くつきますね。
ちなみに11月は霜降月とも呼ばれ、読み方は「しもふりつき」と訓読みです。
二十四節気についてはこちらで詳しくご紹介しています。
霜降の意味と由来
霜降の意味は、読んで字のごとく「霜が降り始める」からと先ほども説明しましたが、二十四節気の区分の中で、どんな意味合いを持つ月なのでしょうか?
「豺乃祭獣草木黄落蟄無視咸俯」
という中国のことわざがあります。
読み方は「さいすなわちじゅうをまつりそうもくこうらくしちつちゅうみなふす」と読み
これは山犬が機構が殺伐としているのを感じ冬に備え狩りをし、その食べ物を神様にお祭りする時期で、
草木は黄変、紅葉し、虫は冬眠の準備をする時期
という意味です。
つまり、季節が冬へと変わっていく中で、動植物がそれに備えを始める季節という意味です。
※中国ではこの言葉を七十二候としています。
この暦は、中国の中原地方と言う二十四節気の作られた土地由来のものですので、日本はまだ少し暖かさも残る日柄ですね。
ですが、どんどん冬芽いていく季節ですので、私たちも自然界と同じように冬支度をしていく時期ですね。
霜降は三つの候に分かれ呼び名・読み方も変わる
霜降はさらに3つの時期に細かく分かれ(このことを七十二候と呼びます)それぞれの時期で呼び名があります。
- 霜始降(しもはじめてふる):10/23-10/27ごろ
- 霎時施(こさめときどきふる):10/28-11/1ごろ
- 楓蔦黄(もみじつたきばむ):11/2-11/6ごろ
七十二候とは二十四節気をさらに5日毎に分けた季節を言います。
それぞれ、読んで字のごとく、霜降の季節の中で、
霜が降り始める季節、
小雨が時々降る冬の合図とも言われる季節
もみじ等の草木が紅葉・黄変する季節
という意味です。
昔の人は自然の洞察に優れていますね。
霜降にまつわる様々な情報
霜降についての基本知識は以上ですが、霜降という暦の季節をさらに深く知っていただける、様々な情報をご紹介します。
霜降の候の挨拶は?
季節のあいさつと言えば、大人のコミュニケーション、ビジネスの場での教養とも考えられています。
霜降の候(時期)に使える挨拶の表現を使い季節感の溢れる挨拶を取り入れてみてください。
- 霜降の候
読み方は「そうこうのこう」です。
※ネット上に間違った情報もあるようですが、「そうろう」とは読まないように。
最も使いやすい挨拶は、霜降という季節に、時期を意味する「候」を付けたものです。
メールや手紙で、「霜降の候」を文頭に持って来るだけでも十分です。
例:霜降の候、皆様におかれましては一層のご活躍のことと拝察いたしております。
また、霜降以外の時期にも使える、
「秋が深まり、朝夕には肌寒さを感じることが多くなってきましたが、」
と言った、秋の季節も中盤~終盤であることや、寒さを感じるという表現がぴったりの時期です。
霜降と俳句|霜降の時期の季語
霜降自体も季語ではありますが、この時期は季節感を感じる様々な自然現象や、旬のものが多いので、季語も多いですね。
山粧う、紅葉、楓、肌寒、秋深し
等々、自然の移ろい、気候の変化の季語が多くなります。
霜降の時期は花や植物の季節
霜降は冬に入る直前の季節で、晩秋の花が咲く季節です。
コスモスの時期も霜降で、花も見頃ですが、やはり紅葉の季節として様々なところに出かけたくなる季節です。
霜降の時期は旬の食べ物がいっぱい
霜降の時期の旬の食べ物は
- 鮭(戻り鮭)
- 柿
- ショウガ
- キノコ
などなど、秋らしい食べ物が多くありますね。
霜降は食べ物の秋、行楽の秋にぴったりの良い季節ですが、寒さも感じ始める季節の変わり目ですので、体調にはくれぐれも注意したいですね。